レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.24

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Marcos Valle / Sempre (Far Out Recordings)

ブラジルの偉大なシンガー・ソングライター、マルコス・ヴァーリの約9年ぶりの新作。昨今のブラジルでは大御所ジョアン・ドナートが息子のドナチーニョとディスコ/ブギー全開のアルバムを発表したり、エヂ・モッタのAOR路線のアルバムが話題となっているが、本作もそうした1980年代リヴァイヴァル・ブームに乗った一枚。マルコス自身ではリオン・ウェアとコラボした『Vontade De Rever Você』(1981年)、ホブソン・ジョルジ&リンコルン・オリヴェッティを迎えた『Marcos Valle』(1983年)などを思い起させる作品だ。

Quantic / Atlantic Ocean (Tru Thoughts)

クァンティックことウィル・ホランドは、近年はウェスタン・トランシエントやフラワリング・インフェルノなどでアルバムを発表するが、クァンティック個人名義では『Magnetica』(2014年)以来5年ぶりの新作。この間にコロンビアからロサンゼルス、さらにブルックリンへ移ってきての録音となる。これまでのラテン的な香りを残しつつも、ロフト・クラシックのアルフレッド・デ・ラ・フィの「Hot To Trot」に繋がるような表題曲や「September Blues」など、ニューヨークらしいディスコやダンス・サウンド的なヴァイブに包まれる。

Jordan Rakei / Origin (Ninja Tune)

オーストラリアで活動後、ロンドンへ移住したシンガー・ソングライター/プロデューサーのジョーダン・ラカイ。最近はリチャード・スペイヴン、アルファ・ミストらジャズ勢から、ロイル・カーナー、ロージー・ロウなどのアルバムにも参加し、『Wallflower』(2017年)に続く新作も発表。スティーリー・ダンやスティーヴィー・ワンダーの作曲に影響を受けた作品集で、AORタッチの「Moda」、ディスコ調の「Rolling Into One」、インド音楽の要素を取り入れた「Mantra」、壮大なバラードの「Speak」など幅広い楽曲を収録。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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