レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.19

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Lucas Arruda / Onda Nova (Favorite Recordings)

シンガー・ソングライター兼マルチ・ミュージシャンのルーカス・アルーダは、2015年のセカンド・アルバム『SOLAR』でエヂ・モッタと並ぶブラジリアン・メロウ・グルーヴ・マスターへ登り詰めた。それから3年半ぶりの新作は、『SOLAR』の世界を拡張しつつ、よりAOR路線へ傾倒している。表題曲ほか80s風味のAORやブギー、フュージョン・ソウルは、ブラジルのホール&オーツ的存在だったリンコン・オリヴェッチ&ホブソン・ジョルジの影響大。ベナード・アイグナーの『Little Dreamer』を真似たジャケットも印象的。

Cochemea / All My Relations (Daptone)

ニューヨークのソウル/ファンク系レーベルの<ダップトーン>のハウス・バンドで、シャロン・ジョーンズのバックも務めるダップ・キングズ。そのサックス奏者であるコーチェメー・ガステラムが、2010年の『The Electric Sound Of Johnny Arrow』以来となるソロ・アルバムをリリース。ダップ・キングズやアンティバラスのメンバーなど、<ダップトーン>周辺のミュージシャンが全面参加。ブードゥー調のアフロ・ファンク「Mitote」に見られるように、民族音楽、ジャズ、サイケが結びついた土着的なサウンドを聴かせる。

Chaka Khan / Hello Hapiness (Island)

アレサ・フランクリン亡き後で真のディーヴァの称号がふさわしいチャカ・カーンが、2008年の『All The Hits Live』以来実に11年ぶりの新作を発表(スタジオ録音盤としてはグラミー受賞の2007年作『Funk This』以来)。スウィッチ(元メジャー・レイザー)とサラ・ルバ(元ニュー・ルック)夫妻をプロデューサーに起用し、マッド・プロフェッサー顔負けの強烈なエフェクトが効いた「Isn’t That Enough」、メジャー・レイザーの作品にも通じる「Ladylike」など、ダブ・サウンドとのマッチングがチャカの新たな魅力を伝える。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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