レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.18

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Nubiyan Twist / Jungle Run (Strut)

リーズ出身でロンドンを拠点とするヌビヤン・ツイストは、女性シンガーやホーン・セクションを擁した大所帯バンド。ジャズ、ソウル、ファンク、アフロ、ブロークンビーツ、ヒップホップ、ダブ、ベース・ミュージックなどが融合したミクスチャーな音楽性を持つ。2015年のデビュー作に続くセカンドは、アフロ・ビートの創始者トニー・アレン、エチオピアン・ジャズの巨星ムラトゥ・アスタトゥケがゲストの力作。アフロ・ジャズやワールド・ミュージックとクラブ~ストリート・サウンドが結びついたUKらしいサウンド。

Theon Cross / Fyah (Gearbox)

サンズ・オブ・ケメットのメンバーでモーゼス・ボイドとも共演するテオン・クロスは、南ロンドン・ジャズ・シーンの最重要チューバ奏者。最近もシード・アンサンブルに参加してアルバムを発表したが、本作は自身初のリーダー・アルバム。盟友モーゼスが共同プロデュースとドラムにつき、ヌビア・ガルシア、ウェイン・フランシス(ユナイテッド・ヴァイブレーションズ)、兄弟のトロンボーン奏者のナサニエルも参加。アフロ・タッチの「Candace Of Meroe」など、重低音をチューバが司る強靭なブラス・サウンドが持ち味。

Little Simz / Grey Area (Age 101)

ナイジェリア人の両親を持つ北ロンドンのフィーメイル・ラッパーのリトル・シムズは、若干24才ながら『Stillness In Wonderland』(2016年)など2枚のアルバムをリリースし、ディジー・ラスカル、ケンドリック・ラマー、ローリン・ヒルなどからプロップスを集める存在。ゴリラズと共演するなどヒップホップやグライムに留まらない活躍を見せ、新作もリトル・ドラゴン、マイケル・キワヌカらジャンルを超えたアーティストたちとコラボ。バハマディアを彷彿とさせるMCスタイルやクロスオーヴァーな音楽性が魅力。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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