レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.17

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Folamour / Ordinary Drugs (FHUO)

新世代ハウス・プロデューサーとして注目を集めるフランス/リヨンのブルーノ・ブーメンデル。彼のユニットのフォラムールはディープ・ハウスやビートダウンにソウルやジャズの要素を交え、四つ打ちにとらわれない幅広いリズム・アプローチを見せる。ピアノやトランペットをふんだんに使ったジャジー・ハウス「I Don’t Sleep At Night But I Wake Up At 6AM」、ソウルフルな女性ヴォーカルをフィーチャーしたロー・ビートのブギー・チューン「After Winter Must Come Spring」など、生音のグルーヴを生かした音作りが印象的。

Nicola Cruz / Siku (ZZK)

南米のエクアドル出身のニコラ・クルーズは、中南米の民族音楽やエスノ・ミュージックとテクノ、ミニマル、ハウス、ダブステップなどを結び付けたサウンドで、ニコラス・ジャーなどのフックアップにより頭角を表したプロデューサー。2015年のデビュー作『Prender El Alma』と同じく、アルゼンチンのデジタル・クンビアの名門ZZKから新作をリリース。「Arka」などでフィーチャーされるアンデス地方固有の笛の音色が印象的で、エキジティシズムに富むパーカッシヴなビートと結びついて独特の世界を作り出す。

People’s Pleasure With Alive And Well / Do You Hear Me Talking To You? (Athens Of The North)

レア・グルーヴ系でトップ・クラスのレア盤(オークションでは30万円越え)が世界初のアナログ再発。エヴリデイ・ピープル名義での7インチもある女性デュオのピープルズ・プレジャーと、バック・バンドのアライヴ・アンド・ウェルによる1976年の唯一作。アンダーグラウンド・ディスコ的風情漂う「World Full Of People」は、シスターズ・ラヴのカーティス・メイフィールド・カヴァー「Give Me Your Love」と並ぶ女性ヴォーカル・ファンキー・ソウルの傑作。メロウ系やミディアムも充実し、アルバム全体で素晴らしい1枚。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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