レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.16

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Aaron Abernathy / Epilogue (Aaron Abernathy Music)

ワシントンDCを拠点にシンガー・ソングライター/マルチ・ミュージシャン/プロデューサーとして、ソウル、ファンク、R&B、ヒップホップとシーンをクロスして活躍するアーロン・アバナシー。ディアンジェロやプリンスの系譜を受け継ぐ才能と評価され、経済や人種問題などを取り上げた『Monologue』(2016年)、LGBTやアメリカ先住民族などを取り上げた『Dialogue』(2017年)とメッセージ性に富むアルバムを作ってきた。その2作に続く最終章の本作は、彼の活動の集大成となる社会派ネオ・ソウルの傑作となった。

Mark de Clive-Lowe / Heritage (Ropeadope)

ニュージーランド人と日本人のハーフで、2000年前後のウェスト・ロンドン・シーンでも活躍したピアニスト/プロデューサーのマーク・ド・クライヴ・ロウ。現在はロサンジェルスを拠点に活動する彼の新作は、カルロス・ニーニョなどを交え、自身のルーツの日本をテーマとしたジャズ・アルバム。「武士道」や宮本武蔵の「二天一流」、京都の「南禅寺」など日本の古来の文化に根差した作品が並び、母から教わった童謡の「赤とんぼ」までカヴァー。日本の精神が内面から湧き上がってくるスピリチュアルなジャズ・アルバム。

Seed Ensemble / Driftglass (Jazz Re:Freshed)

アフロ・ジャズ・バンドのココロコや女性バンドのネリヤといったグループでサックス奏者を務めるキャシー・キノシ。彼女が率いるシード・アンサンブルは、ジョー・アーモン・ジョーンズ、テオン・クロス、シャーリー・テテー、サラ・タンディら、南ロンドン・ジャズ・シーンを代表するメンバーが集結。キャシーを含めた5管が厚みと奥行きのある迫力のブラス・アンサンブルを展開。「Afronaut」で見られるように、アフロや民族音楽を取り入れた最新鋭のジャズ、ロンドンのクラブ・サウンドに通じるビート感覚が融合。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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