レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.13

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Steve Spacek / Natural Sci-Fi (Eglo)

UKダウンテンポ・ソウルの雄、スペイセックで活躍したスティーヴ・ホワイト。ブラック・ポケットやビート・スペイセックなどソロ活動でもフューチャリスティックなビート・サインエンティストぶりを披露したが、スティーヴ・スペイセック名義では『Space Shift』(2005年)以来の新作は、フローティング・ポインツやファティマなどで知られるイーグロから。憂いを含むヴォーカルと沈み込むビートが織りなすディープな世界は健在で、ナタリー・スレイドとのデュエット曲「Plain Site」のように浮遊感に富む美は彼ならでは。

Ambiance / Ebun (High Jazz)

ナイジェリアからロサンゼルスに渡って活動したマルチ・ミュージシャンのダウード・アブバカー・バレワ。彼のグループであるアンビアンスは、1970年代末から1980年代にかけて自主製作で数枚のアルバムを残し、このたび復刻された『Ebun』は1979年リリースのファースト。アフリカ風味のスピリチュアル・ジャズやジャズ・ファンクに、この時代ならではのフュージョンが結びついたサウンドで、「Bossa Monife」ではラテンやブラジリアンも混じり合う。メロウネスに富む「Camouflage」はロンドン・ジャズ・クラシック。

Os Catedraticos / Ataque (Far Out Recordings)

米国で編曲家/プロデューサーとして成功する前、1960年代のエウミール・デオダートは母国ブラジルでボサノヴァやジャズ・サンバを演奏する鍵盤奏者だった。彼が率いたオス・カテドラチコスは、ウィルソン・ダス・ネヴィス、エヂソン・マシエル、ジェラルド・ヴェスパール、セルジオ・バホーゾ、ルーベンス・バッシーニら名手が在籍した大所帯バンド。復刻盤となる1965年の第3作は、ダイナミックなビッグ・バンド・ジャズとアフロ・サンバが結びついた表題曲、マルコス・ヴァーリの「Os Grilos」の名カヴァーなどを収録。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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