レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.12

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。 珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。 こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Maisha / There Is A Place (Brownswood Recordings)

ドラマーのジェイク・ロングをリーダーに、注目の女流サックス奏者のヌビア・ガルシア、女流ギタリストのシャーリー・テテ、日系鍵盤奏者のアマネ・スガナミらによるマイシャ。2016年の初EP以降は精力的なライヴ活動を続け、年初リリースの南ロンドン・ジャズを取り上げたコンピ『We Out Here』へ参加後、ファースト・アルバムを発表。ディープなアフリカ・テイストが持ち味で、静と動の対比が見事なスピリチュアル・ジャズの「Osiris」や「Kaa」、怒涛のアフロ・グルーヴを展開する“Eaflehurst / The Palace”などを収録。

Mocky / A Day At United (Heavy Sheet)

トロント出身でベルリン、ロサンゼルスと移り住むシンガー・ソングライター/マルチ・ミュージシャンのモッキー。ロック、テクノ、ヒップホップと幅広い音楽性を見せてきたが、近年はジャズやモダン・クラシカルを取り入れたポップな作品を作っている。2015年の名作『Key Change』から3年ぶりの新作は、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、マーク・ド・クライヴローらLAジャズ勢との共作で、自身はドラムを担当したインスト集。「The Come Up」などに見られるどこかノスタルジックで暖か味のあるフィーリングが彼の魅力。

Zero 7 / Simple Things (New State Music)

2001年にリリースされ、オリジナルの2枚組LPは入手困難となっていたゼロ7(ヘンリー・ビンズ&サム・ハーデーカー)のファースト・アルバムが、リマスターされた重量盤でリイシュー。浮遊感のあるチル・アルト~ダウンテンポ・ソウルが彼らの特徴で、モーゼスをフィーチャーしたペドラーズ・カヴァーの「I Have See」ほか、「In The Waiting Line」「This World」「Out Of Town」「Polaris」などに見られるフォーキーでソフト・サイケな味わいと、スペイシーでシネマティックなサウンド・スケープの融合は唯一無比。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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