レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.10

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


The Internet / Hive Mind (Columbia)

グラミーにノミネートされた『Ego Death』(2015年)から3年ぶりの新作。『Ego Death』後、メンバーのシド・ザ・キッド、マット・マーシャンズ、スティーヴ・レイシー、パトリック・ペイジ2世はそれぞれソロ作をリリースし、そうした充電期間を経た後に再びバンドとして結集。“Roll (Burbank Funk)”など今まで以上にファンキーでグルーヴィーなダンス・ナンバーがある一方、ボサノヴァを取り入れた“La Di Da”などメロウで哀愁に満ちた作品も印象的。この“La Di Da”のPVには友人でモデル・女優の水原希子も登場。

Dorian Concept / The Nature Of Imitation (Brainfeeder)

フライング・ロータスのバンドでシンセやキーボードを演奏し、エレクトロニカやビート・ミュージックとジャズやフリー・インプロヴィゼイションを結ぶ存在のドリアン・コンセプトことオリヴァー・ジョンソン。『Joined Ends』(2014年)以来の新作はフライロー主宰の<ブレインフィーダー>から。『Joined Ends』での緻密で繊細なアプローチを継承しつつ、同時に「Promises」や「J Buyers」などでは初期作品を思い起こさせる大胆かつポップなビート感の強い側面も見せ、彼のキャリアを総括するような作品集となった。

Mike Nyoni & Born Free / My Own Thing (Now-Again)

発掘が進む辺境音楽の中でアフリカのザンビアのロックやサイケ・サウンドは通称ザム・ロックと呼ばれる。1970年代のザンビアで起こったロック革命の中心人物の一人、ギタリストでシンガー・ソングライターのマイク・ニョニと彼のバンドのボーン・フリーの作品をまとめた編集盤が、近年はこれら辺境ロックの再発で定評のあるイーゴン主宰の<ナウ・アゲイン>から。「Kawalala」「Mad Man」「S.M.」など、ジミ・ヘンドリックスとジェイムズ・ブラウンが出会い、そこへアフロ・グルーヴが加わった漆黒のサウンド。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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