レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.09

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


R+R=Now / Collagically Speaking (Blue Note)

ニーナ・シモンの「時代を反映させることはアーティストの責務である」という言葉に触発され、ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、クリスチャン・スコット、デリック・ホッジ、テイラー・マクファーリン、ジャスティン・タイソンというUS新世代ジャズの気鋭6人が集結したユニット。ロバート・グラスパー・エクスペリメント的なジャズとヒップホップ、ネオ・ソウルを繋ぐサウンドを軸に、テラスらしいメロウなLA風味、クリスチャンらしいオルタナ感覚、テイラーらしいエレクトロニカ~アンビエント感覚を融合。

Tohru Aizawa Quartet / Tachibana Vol.1 (BBE)

和ジャズの中でもプレス枚数の少ない群馬県の私家盤ゆえ、極めて入手困難な一枚がUKの<BBE>からリイシュー。1975年に医学部を卒業したばかりのピアニストの相沢徹による初リーダー作で、音楽の道に進まずに大学教授となった彼にとって唯一の録音。マッコイ・タイナーに通じるスピリチュアル・ジャズの“Philosopher’s Stone”、ディープでブラックネスに満ちたモーダル・ジャズの“Sacrament”、“荒城の月”のようなメロディに始まり和のムードを感じさせる“Dead Letter”と、非常に優れたオリジナル作品を収録。

Mulatu Astatke & His Ethiopian Quintet / Afro-Latin Soul Vol.1 (Strut)

エチオピアン・ジャズの始祖であるヴィブラフォン奏者のムラートゥ・アスタトゥケのアルバムの中で、もっともレアとされる最初期の作品が再発。1966年にニューヨークの<ワーシー>からリリースされた音源で、この第1集と同時に第2集も今回リイシューされた。“I Faram Gami I Faram”や“Askum”など、レア・グルーヴやクラブ・ジャズ方面でも人気の高い楽曲を収録。ラテン・ジャズやアフロ・キューバン・サウンドにエチオピア民謡特有の哀愁溢れるメロディを交え、どこか瞑想感も漂わせる独自の世界を見せている。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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