レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.08

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


John Coltrane / Both Directions at Once - The Lost Album (Impulse)

ジョン・コルトレーンによる幻の未発表スタジオ録音が55年ぶりに日の目を。マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーンズとの黄金カルテットによる演奏で、名作『John Coltrane And Johnny Hartman』の録音前日という1963年3月6日のセッション。代表曲の“Impressions”を複数のヴァージョンで演奏し、スタンダードの“Nature Boy”はマッコイのピアノ抜きという貴重なテイクを披露するほか、完全に初お目見えとなる無題のオリジナル・ナンバーも2曲収録。ジャズ史上でも非常に意義深い発掘である。

Tenderlonious feat. The 22archestra / The Shakedown (22a)

テンダーロニアスことエド・コーソーンはDJ/トラックメイカー兼フルート/サックス奏者で、レーベルの<22a>を主宰し彼のバンドのルビー・ラシュトンのアルバムを出すなど、ロンドンのジャズ・シーンを牽引するプロデューサー。本作はユセフ・デイズ、レジナルド・オマス・マモード4世など<22a>関連アーティストが総出演。サン・ラーからユセフ・ラティーフの影響を感じさせ、アフリカ色の濃いミステリアスなスピリチュアル・ジャズに、スラム・ヴィレッジやJディラのビートを咀嚼したジャズ・ファンクなどを披露する。

Ali Shaheed Muhammad & Adrian Younge / The Midnight Hour (Linear Labs)

ATCQのアリ・シャヒードとマルチ・ミュージシャン/プロデューサーのエイドリアン・ヤング。以前よりコラボしている彼らだが、今回はサンプリングなしの全て生演奏、アナログ・テープによる拘りの録音。エイドリアンのバンド・メンバーほか、交流のあるビラル、レティシア・サディエール(ステレオラブ)、ラファエル・サディーク、クエストラブ、ジェイムズ・ポイザー、キーヨン・ハロルドらが参加。60年代後半~70年代前半のサイケデリック・ソウル、ジャズ・ファンクを今に再現したヴィンテージ感溢れる1枚。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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