レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.07

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Chip Wickham / Shamal Wind (Lovemonk)

英国出身のフルート奏者で、ニュー・マスターサウンズ、レイ&クリスチャン、ナイトメアーズ・オン・ワックス、ジンプスター、ロイ・エアーズなど、ジャズ、ファンク、クラブ系と幅広い分野のアーティストと共演してきたチップ・ウィッカム。その後マンチェスターからスペインのマドリッドへ移住し、2017年にジャズにフォーカスしたアルバム『La Sombra』をリリースしている。新作も基本的にはその路線を引き継ぎつつ、よりラテン色が強まった印象。今までも何度か共演したマシュー・ハルソールもトランペットで参加。

Jimi Tenor / Order Of Nothingness (Philophon)

フィンランドの奇才で、エレクトロニカ、ラウンジ・ポップ、ジャズ、実験音楽、サイケ、アフロと貪欲に音楽性の幅を広げてきたジミー・テナー。現在はベルリンへ移住し、新作はドイツのレーベルの<フィロフォン>から。2007年にアフロ・ビート・バンドのカブ・カブと共演した頃からアフリカ音楽へ傾倒し、本作の「Quantum Connection」にもそうしたテイストは引き継がれる。そのほか、アフロ・ブギーとディープ・ファンクを融合したような「Chupa Chups」、マリン・フレーヴァーの爽快なディスコ「Mysteria」も収録。

Ebo Taylor / Yen Ara (Mr. Bongo)

ガーナ出身のギタリストで、1950年代後半にハイライフのバンドで演奏を始め、その後フェラ・クティやパット・トーマスとも共演してきた伝説のエボ・テイラー。『Twer Nyame』など1970年代の作品が再評価され、2010年代に復活作の『Love And Death』や『Appia Kwa Bridge』をリリースしている。新作はティナリウェンなどと活動するジャスティン・アダムスの制作で、エボの息子たちも参加。「Mumudey Mumudey」「Krumandey」「Mind Your Own Business」と、現在81才とは思えない熱いアフロ・ビートを披露している。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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