レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.06

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


Kamasi Washington / Heaven & Earth (Young Turks)

一躍その名を広めた名作『The Epic』から3年ぶりのアルバムは、アナログ盤4枚組+隠しレコード1枚という壮大なヴォリュームとなった。現実の世界となる『Earth』、理想とする世界の『Heaven』という2部構成で、テラス・マーティンやサンダーキャットはじめバック・バンドのザ・ネクスト・ステップほか、コーラス隊、ストリングス、ビッグ・バンドをフィーチャー。ブルース・リー映画『ドラゴン怒りの鉄拳』の主題曲カヴァーから、ラテン風味のナンバーやメロウなAOR調の作品と、LAジャズの幅広さを見せてくれる。

Kamaal Williams / The Return (Black Focus)

ヘンリー・ウー名義でハウスやブロークンビーツをやる一方、ユセフ・デイズとのユセフ・カマールではスピリチュアルなジャズ・ファンクやフュージョンをやってきた鍵盤奏者カマール・ウィリアムス。現在の南ロンドン・ジャズ・シーンの重要人物である彼のソロ・アルバムが登場。ベースとドラムとのトリオによる自由で即興性に富むジャズ演奏を軸に、ヒップホップやブロークンビーツ、ビートダウンなどクラブ・サウンドのエッセンスを融合。メロウネスやグルーヴの狭間にアブストラクトな感覚も忍ばせたディープなアルバム。

Sean Khan / Palmares Fantasy (Far Out Recordings)

1980年代から活動し、ブロークンビーツ・シーンにも関わってきたことがあるUKのベテラン・サックス奏者のショーン・カーン。2010年代も『Slow Burner』『Muriel』と順調にアルバムをリリースしており、本作はリリース元の<ファー・アウト>の計らいにより、ブラジルの伝説的な音楽家エルメート・パスコアルとの共演が実現。ほかにもアジムスのアレックス・マリェイロスの娘のサブリナ、シネマティック・オーケストラでも歌うハイジ・ヴォーゲルらシンガー陣も参加し、ジャズとブラジル音楽を結ぶ作品集となった。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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