レコードの新譜&再発盤を毎月ピックアップ Vinyl Dictionary Vol.05

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小川充

注目の新譜&再発盤を毎月ピックアップしてお届けするコーナー。
珠玉のレビューVinyl Dictionary(ヴァイナル辞典)は、音楽好き、ヴァイナル好きの皆さんにとって必見の内容となっています。
こちらで紹介する盤は是非一度お聴きしてクレイツに追加するかご検討下さい。


The Last Poets / Understand What Black Is (Studio Rockers)

米国の黒人公民権運動が盛んな1968年に結成され、反体制色の強いポエトリー・リーディングをフリー・ジャズやジャズ・ファンクに乗せ、ラップの元祖と呼ばれてきたラスト・ポエッツ。『Time Has Come』(1997年)から21年ぶり、活動50周年記念となるロンドン録音アルバム。プリンス・ファッティとノスタルジア77ことベン・ラムディンのプロデュースで、ジャズやレゲエ界のミュージシャンが参加。ルーツ・レゲエやアフロ・ダブ色の濃い演奏に、相変わらず切れ味鋭いメッセージが込められるレベル・ミュージック。

Paul White / Rejuvenate (R&S)



ダニー・ブラウンのプロデュースを行ない、米ヒップホップ勢とのコラボも多いポール・ホワイト。南ロンドン出身のビートメイカー/マルチ・ミュージシャンの彼は、ビート・ミュージックにサイケ、ダブ、ジャズ、ビートダウン、民族音楽など多彩な音楽を融合し、フライング・ロータスやラスGなどのUK版と言える存在。ソロ・アルバムとしては『Shaker Notes』(2014年)から4年ぶりとなる新作は、今までのダブやダウンテンポに加え、ドリーム・ポップ、シューゲイズ、ポスト・ロックなどさらに多彩な要素を感じさせる。

Second Direction / Four Corners & Steps Ahead (Sonorama)

ドイツのセカンド・ダイレクションは、リード奏者のフリッツ・ミュンツァーを中心とする4人組で、1970年代後半にほんの数年活動した幻のジャズ/フュージョン・グループ。唯一作の『Four Corners』(1976年)はライブラリーの一種で、幻想的なエレピとフルートの絡みに始まり、ソプラノ・サックスとシンセのコンビネーションがトリッピーな「Flying Carpet Ride」、アフロ・ラテン風味の「Peace」などが人気のレア盤。今回は1978年録音の「Tony’s Choice」など、完全未発表音源となる『Steps Ahead』とカップリングで再発。

小川充

小川充
ジャズとクラブ・ミュージック系のライター/DJとして、雑誌のコラムやCDのライナーノート執筆、USENの『I-35 CLUB JAZZ』の選曲、コンピレーションの監修を手掛ける。主著『JAZZ NEXT STANDARD』シリーズ(リットー・ミュージック)のほか、近著に『Club Jazz Definitive 1984-2015』『Jazz Meets Europe』(以上、Pヴァイン)がある。

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