著名なDJ達から信頼を得ている要注目ショップ、下北沢RECORD STATIONに伺いました。

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REVINYL編集部

――この下北沢のショップは、どういったコンセプトで店づくりをしていきましたか?
横浜のときは狭くて内装などもありもので済ませていましたが、そうしたものを一掃して、お客さんにきちんと足を運んでもらえる店づくりを目指しました。今は若いお客さんが増えてきて、女性客も来るので、そうした人たちにとって入りやすさを感じさせる内装を意識しています。洋服や小物を置いているのもその一環ですし、インスタ映えさせたりとか、いろいろな意味でお店に入ってきてもらえるようにしています。ここは2階にある店舗ですが、外階段から入って来られて外からも見える場所を選んで、通りすがりのお客さんでも見つけられるように看板を出すなどしています。

――お客さんはどんな方が多いですか?
WEBや横浜時代のお客さんが引き続いて来てくれていますし、下北には他にもレコード・ショップがいろいろあるので、そうしたレコード・ショップ巡りの一環で来てくれる人も多いです。特に海外からのお客さんでそうした方が多いですね。メインの年代は30~40代の人たち、僕と同世代で1990年代のヒップホップを通過して、ブラック・ミュージックの中での流行廃りを経験してきているような人たちですが、今は来店する半分くらいのお客さんが外国人です。そうした方たちは和モノや日本盤の帯付きの定番のロックを買っていきます。韓国などアジア圏のお客さんが多いのですが、そうした人たちの中にはプリンスやマイケル・ジャクソンのような普通のレコードを買っていく人もいて、話を聞くと母国にはレコード・ショップが全然ないので、こうしてレコードを買うために日本に来ているそうです。

――ブラック・ミュージックに限らず、和モノからロックなどいろいろなレコードも扱うようになっていったわけですね。
ええ、需要に合う品揃えというか、今もブラック・ミュージックの比重は高いですけど、それだけではなくいろいろとオール・ジャンル的に扱うようになってきています。全てのニーズに応えることは無理ですが、多くの商品を見れるチョイスは増やしたかったので、ジャンルに縛られる概念は外して店をやっています。国内盤に関しては買い取りも行っていますが、これまでのブラック・ミュージックのファンの要望に応えられるよう、アメリカへの買い付けは今も年に4、5回行っています。そうして買い付けた商品は店でも出していますが、レコード・フェアなどに参加して販売もしています。レコード・フェアへは年に7、8回参加するほか、今までのWEBショップも継続して行っていますし、ほかにも海外のお客さん向けにDiscogsやebayを通した販売もしています。それから横浜時代はオリジナル盤オンリーでしたが、下北へ移ってからは安価な商品やリイシュー盤も置くようになって、それは若いお客さんも気軽に買えるようにということからです。

――レコード以外に、CD、カセット・テープ、Tシャツなどのグッズも扱っていますね。
Tシャツはア・トライブ・コールド・クエスト、ケンドリック・ラマー、ジェイ・Zなど、アーティストやレーベルのオフィシャルTシャツです。一般的なレコードの買い付けだけでなくそうしたものも仕入れていますし、レコードも高くてレアなものでなく、定番や普通のものをなるべく安く仕入れて、いろいろなお客さんにお手頃な価格で提供したいというのがありますね。

――最後にお薦めのレコードを紹介してください。


Curtis Mayfield / Curtis / Live! (1971)

定番のレコードという話に繋がりますが、ソウルを聴く人にとっての入り口となるレコードです。僕は個人的にライヴ盤が好きというのもあって、カーティスの初期作品であるこのアルバムを選びましたが、この中では「Mighty Mighty」のようなアップの曲より、「People Get Ready」や「We’ve Only Just Begun」とかのスローでスウィートな曲に思い入れがあります。ライヴならではの臨場感もあって、聴いていて暖かくなりますし、前にやっていたスタイリスティックス・レコーズにも繋がるようなレコードですね。今は世界的なレコード・ブームもあってか、カーティスとかマーヴィン・ゲイのこうした定番のオリジナル盤は見つからなくなってきていて、久々に入荷しました。


Diana Ross / An Evening With Diana Ross (1977)

これもライヴ盤ですが、モータウンの女性シンガーとしては欠かせない人なので選びました。僕がライヴ盤にハマったきっかけの一枚です。ジョニー・ブリストルの曲でコーク・エスコヴェードもやっていた「I Wouldn’t Change A Thing」は、ヒップホップが好きな人なら知っているような曲で、そうした曲をこのライヴで取り上げていたりとか、最後はマーヴィン・ゲイの「Ain’t No Mountain High Enough」で締めるのですが、そこへ持っていくまでの流れとか、そうしたライヴならではの展開が楽しめるアルバムです。途中でモータウン・メドレーがあってモータウンの歴史を知ることもできるし、かつてメンバーだったスプリームスのメドレーもあったりと、あらゆる面で楽しめる一枚です。


Tatsuro Yamashita (山下達郎) / For You (1982)

ここ最近、日本でも海外でも市場価格が上がり、需要が増えたレコードと言えばコレです。週に3、4回ほど在庫の問い合わせがありますし、海外のお客さんもダイレクトに『For You』は無いかと尋ねてきます。この中の「Sparkle」がサンプリングされたということもありますけど、山下達郎のレコードの中でも特に探している人が多いですね。僕自身も本当に好きで、学生時代から愛聴しているレコードですが、その頃に比べて今は本当に信じられない値段が付けられるようになって、時代によって市場価格もそうですが、音楽に対する人の見方も変わって、そんなところは面白いなと思います。

RECORD STATION

RECORD STATION
〒155-0031
東京都 世田谷区北沢3-30-1-2F
03-5738-7810
OPEN 13:00 CLOSE 20:00
火曜定休

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