Meditations レコード買い付けの旅 潮田宜久さん(Meditations)

WRITER
吉本秀純

知られざるサイケやドローン、世界各国の民族音楽などのレアな名盤から最新のダンス・ミュージック、レゲエ、クラシック、ジャズなどまで。古今東西のあらゆるジャンルから良質な作品を縦横無尽にセレクトし、京都を拠点に国内外の様々なヘヴィ・リスナーたちから揺るぎない信頼を集めているMeditations。中古レコードでは数年前からコンスタントにインド買い付けを行い、日本では未知の盤も数多く取り扱っている同店の品揃えのコンセプトや様々な面で過酷なインド買い付けのエピソードについて、店主の潮田宜久さんに語ってもらった。

――まず、メディテーションズの品揃えには、ジャンルや時代は多岐にわたりながらも一貫した基準みたいなものがしっかりあるように思うのですが。
音楽的にはジャンルとかの基準はないですね。例えば、サイケとかドローンとかだけではなくて、(説明するのは)難しいんですけど(その音楽に接することで聴き手が)変容していくような、音楽によってさらに人生が豊かになるようなものを基本的に扱いたいと思っています。

――流行のものやレアなものを、というよりは。
それはそれで面白い部分があるし、そういうのもできるときはやったりしていますね。でも、もう少し深いというか、音楽の本質的なところで気付きがあったりとか。もちろんみなさんそういうつもりで(お店を)やってらっしゃると思うんですけど、どちらかと言うとそういうところから選んでいるモノが多いと思います。

――結果的にマニアックな作品が目を惹くのですが、何度聴いても飽きがこないようなベーシックな名盤なども入荷されていますよね。
そうですね。一部の人だけじゃなくて、できる限りたくさんの人にとは思っていて、バッハとかリー・ペリーとか誰でも知っているアーティストもどんどんとやっていきたいんですけど。ただ、コレは業務上の話なんですけど、やっぱり(他のお店には)ないものを欲しいと言われることが多いので(笑)。それはそうで、どこにでもあるものをわざわざ来て買っていただけるわけではないし。結果として、深いものやインスピレーションが強く働くものが多い気がします。

――今では比較的広く知られている海外のインディー系レーベルでも、メディテーションズが日本で最初に扱ったところは多いですよね。
そうですね。向こうから置いてほしいと声をかけてもらうことも多いんですよ。

――海外からお店のホームページをチェックしている人も多いんでしょうね。
多いと思います。わりとたくさんの方が見てくれているのかなと思います。

――中古レコードの買い付けは、インドのものが多いと思いますが。
買い付けに行っているのはインドだけですね。最初はレコードが目的ではなくて、僕が瞑想をしに行くことがキッカケだったんですけど、度々行ってお香を作るようになったりしているうちにインドの精神的な面とか古い文化の良さとかに触れる機会があって、レコードも集まるようになってきたので、それじゃあやってみようかと。

買い付け時の写真。何とも言い難いレコードの状態。

――インド盤はレア・グルーヴ系に限らず、扱われているものも幅広いですね。
掘り起こしてくる音楽も、どこでも聴ける音楽も面白いですし、音楽自体に興味があるのでそこは狭めたくなかったんですよね。子供が聴けるような音楽にも面白いモノがあるし、ひとつのところにはフォーカスせずに、もっと大きなところで選んでくるようにしています。

――インド以外は行かれないのですか?
買い付けじゃないんですけど、最近は中国とか台湾もちょっとよく行っていて。僕が趣味でお茶を買いに行ったりしているんですけど、その時に聴いている音楽をオススメすると聴いていただけたりするので買ってきたりしています。特に僕が好きなのは、古琴という三千年くらい前からあるフレットレスの楽器の音楽なんですけど、中国では教養の一部とされていてお茶の席でも聴いたりするもので、日本の琴のようにあでやかではなく静かですけれど、イイですね。

次ページ:インドでの買い付けのお話

Meditations

Meditations
住所:京都市上京区出水町253 春日ビル3F
電話:075-241-2221
営業時間:12:00~21:00
定休日:火・水
HP:http://www.meditations.jp/

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