HMV record shop 新宿ALTA インタビュー 〜 レコード&アナログ盤専門店としての想い

WRITER
小川充

大型CDショップとして知られるHMVのアナログ盤専門店として、2014年8月に渋谷の宇田川町にオープンしたHMVレコードショップ。2000年代初頭から前半はアナログ盤の需要が停滞するという逆風の中だったが、広いフロアに大量の中古・新品のレコードを揃えた店舗で、全国的なCDショップ・チェーンの運営で培ったノウハウを生かした店舗運営により、音楽業界の話題となった。その後、底を打っていたアナログ盤の需要が徐々に回復し、次第にレコード・プレスの量も増えていく流れが生まれ、そうした状況と重なってHMVレコードショップはレコード街・渋谷宇田川町の新たなシンボルとなっていった。そして2016年10月、渋谷と並んでレコード・ショップの多い新宿に2店舗目となる新宿ALTA店をオープンする。基本的には渋谷店と同じコンセプトを持つ店舗だが、新宿ならではのカラーを打ち出した商品構成をしており、それが新宿ALTA店の個性となっている。そうした話を中心に、店長でエリア・マネージャーも兼任する竹野智博さんに話を伺った。

HMVのレコードショップとしては渋谷店に続く2店舗目となる新宿店

――店のオープンはいつですか? オープンのいきさつをお聞かせ下さい。
2016年の10月で、今年10月に2周年を迎えます。HMVのレコードショップとしては渋谷店に続く2店舗目となり、その後に吉祥寺店もオープンしたので、現在は3店舗があります。最初に渋谷店を出したとき、いずれは新宿にも店を出したいという構想があったんです。そして渋谷店がある程度軌道に乗ってきて、新宿のALTAという知名度もあって駅近の立地という格好の物件と出会い、出店することになりました。

――このALTAには昔CISCOも店を出していましたね。
はい、ちょうど同じ6階のフロアでした。渋谷店は旧DMRの跡地にオープンして、新宿店は旧CISCOのあったALTAと、何か縁がありますね

――新宿店をオープンするにあたり、何かお店のコンセプトなどは考えられましたか?
コンセプトという意味では、基本的には渋谷店を踏襲しています。ただし、品ぞろえに関しては、渋谷店と異なりオープン時から意識していたのは、ロックとJポップに力を入れていこうということですね。渋谷店は場所柄からヒップホップなどクラブ系に力を入れていますが、それに対して新宿店はロックとJポップの売り場が大きくなっています。

――新宿店はもともとロックのお店が多くて、ロックの強い街というイメージですが、そのあたりを意識したということですか?
ええ、昔からロックの小型専門店が多いですし、他のレコードショップでもロック中心の品揃えをしていたりと、そのような“ロックの強い街”というイメージはお客さまもお持ちだと思うので、そのあたりは意識していますね。

和モノ、Jポップ、特に中古のアナログ盤は人気

――Jポップというのは最近の和モノのブームを意識しているのですか?
どこのお店もそうだと思いますが、今はJポップ、特に中古のアナログ盤は人気で、在庫があればあるだけ売れるという状況になっていまして、そこは、もちろんお客さまからのニーズも高いということですので、店としても一番伸ばしていきたいところですね。

――そうした和モノ・ブームによって現行のアーティスト、新しいアーティストもアナログ盤を作るケースが増えているのですが、かつての1990年代から2000年代にかけ、ヒップホップなどクラブ系が盛り上がり、DJを中心としたアナログ・ブームがあった頃と現在では、状況もかなり変わってきているのでしょうか?
7インチに関しては今もDJユース的なところはありますが、中古のLPを買われる方はほとんどコレクションのためにという感じになっていますね。いわゆるレコード・マニアの方の比率が大きくなっているように感じています。

――お客さんの層はどのようになっていますか?
大雑把にですが、中古盤と新譜で違いがありまして、中古盤では30代から50代くらいの方が多いですね。新譜の商品、特に日本人のアーティストに関しては20代から30代くらいの方が多くなっています。また、全体の男女比では7対3ぐらいで男性のお客さまが多いですが、新譜になると少し女性のお客さまの割合が多くなっています。

――ロックやJポップに力を入れているとのことですが、商品構成はどのようになっていますか?
一番多いのがロックで4割くらい、あとはソウル、ジャズ、Jポップという形で続いていまして、売り上げもそれに比例したものとなっています。中古と新品の比率では、8対2くらいで中古盤が多いです。中古盤はお客さまからの買い取り商品を中心に、アメリカやヨーロッパでの買い付け商品も定期的に入荷しています。LPと7インチの比率でいくと、LP及び12インチで7割くらいですが、セールを開催すると7インチが売れる傾向がありますので、レア・グルーヴとかヒップホップ、和モノなどの7インチはセールのために揃えるようにしています。それ以外に多少ですが、CD、カセットテープ、書籍や雑誌、ターンテーブルやレコード・プレーヤー、グッズ類もあります。

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HMV record shop 新宿ALTA

HMV record shop 新宿ALTA
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-24-3 新宿ALTA 6F
電話:03-5362-3360
営業時間:11:00-21:00
定休日:年中無休
HP:http://recordshop.hmv.co.jp/category/shinjuku/

By 小川充
Photos by 浦野大輔

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