レコード店とディスクガイド6軒目 ハンキー・パンキー・レコード(大阪・心斎橋)

WRITER
吉本秀純

【“60年代のジャンル未分化だった時期のフォーク”な3枚】

60年代初期の米国はフォーク、ブルース、カントリー、ジャズをごちゃ混ぜで演奏しているグループが多くて、それが60年代半ば以降に入るとフォーク・ロック、ブルース・ロック、カントリー・ロックなどが生まれてくるんですけど、そうしてジャンルが枝分かれしていく前の3枚です。この時期は50年代のロックンロールが人気がなくなって、当時の若い大学生のフォーク系の人たちが引退していたブルースマンを発掘したり、古いフォークの曲を今風に演ったり、カントリーも入ったりと。ジャンルは何でもOKだったところが面白いなと。



・The Even Dozen Jug Band『s/t』
ジャグ・バンドですけど、フォークもジャズも少しブルースもやっていて。後のマリア・マルダーやジョン・セバスチャン、デヴィッド・グリスマンといった有名になる人が在籍していたバンドです。



・V.A.『Broadside Ballads Vol.1』
フォークウェイズから60年代前半に出ていたオムニバスで、ボブ・ディランがBlind Boy Gruntという変名で3曲ほど歌っています。



・The International Submarine Band『Safe At Home』
グラム・パーソンズが参加していたバンドで、カントリー・ロックの最も初期みたいな感じの音です。

【“見過ごされがちな60年代ソウルの名盤”な3枚】

60年代ソウルはすごく好きで、レーベルとしてはスタックス、アトランティック、モータウンがメイン・ストリームになるんですけど、最初の2枚はその中でも僕が個人的に好きなアルバムです。



・Johnnie Taylor『Wanted One Soul Singer』
スタックスといえばオーティス・レディングやサム&デイヴが中心になるんですけど、僕は昔からこのジョニー・テイラーの1stアルバムがすごく好きで。この後に「フーズ・メイキン・ラブ」がヒットして一気に人気が出る前の時期で、まだブルースっぽい泥臭い曲を中心にやっています。



・Four Tops『Reach Out』
モータウンも普通だとスティービー・ワンダー、シュプリームスあたりになるんですけど、僕はフォー・トップスが好きで、その代表作です。フォー・トップスは最初からではなくて移籍してきたグループなので、スモ―キー・ロビンソンとかのような生え抜きのモータウンのアーティストとは少し違うところが魅力です。



・James Brown『Pure Dynamite! Live At The Royal』
最後はレーベルに関係なくソウルに欠かせない人ですけど、このライブ盤はなぜかあまり話題にならない作品で。有名な『ライブ・アット・ジ・アポロ』の後に出た2枚目のライブ・アルバムで、たぶんこの64年作が、ソウルでは最初の見開きジャケットと違うかなと思うんですよ。

ハンキー・パンキー・レコード

ハンキー・パンキー・レコード
住所:大阪市中央区心斎橋筋1−2−23東心斎橋ビル3F
営業時間: 11:00〜20:00
定休日: 無休

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