GENERAL RECORD STOREインタビュー/ラインナップからお薦めレコードまで

WRITER
小川充

以前のインタビューで紹介したFACE RECORDSの姉妹店にあたるGENERAL RECORD STORE。下北沢は昔からロックと演劇が盛んで、小劇場やライヴ・ハウスも多いのだが、GENERAL RECORD STOREは北沢タウンホールの隣にある。ロックが盛んな土地柄を意識したのか、店内にはロックのレコードが多く、壁には帯付きの国内盤などがディスプレイされている。そのほかにモダン・ジャズがあり、機材や楽器もあるという店内で、店長の和田拓海さん、前店長で現在は親会社にあたるFTF株式会社の広報部マネージャーの伊藤慶太さんに話を伺った。なお、最後のレコード紹介ではスタッフの星野智彦さんにも協力をいただいた。

――店のオープンはいつですか?
伊藤:2016年の3月20日です。この3月20日というのは日本で初めてLPレコードが発売された日にあたり、オープンもそれに合わせました。それとオーナーの誕生日でもあり、3月20日というのはいろいろと思い入れがある日にちなんです。

――FACE RECORDSの姉妹店となりますが、FTFのグループとしては何店舗目になるのですか?
伊藤:FACE RECORDSの初めての姉妹店で、2号店ではありませんが、グループでは2店舗となります。

――FACE RECORDSはブラック・ミュージック専門店としてオープンし、その後時流の中で現在は和モノなどにも力を入れているのですが、それとはまた違うコンセプトの新店舗をオープンするに至ったのはどうしてですか?
和田:FACE RECORDSが買い取りを強化していく中で、国内盤のロックとか、モダン・ジャズのレコードが増えていきました。でも、そうした商品はFACE RECORDSのラインナップとはやや異なってくるので、それに特化したお店を出そうということになったのです。
伊藤:FACE RECORDSはすでにブラック・ミュージックのお店として認知されていたので、あえてそれとは違う名前で店舗を出そうということになりました。


FTF株式会社の広報部マネージャーの伊藤慶太さん

――FACE RECORDSは渋谷で、GENERAL RECORD STOREは下北沢ですが、下北沢を選んだ理由はありますか?
和田:ロックやモダン・ジャズを売っていこうと考えたとき、ライヴ・ハウスが多くて音楽と生活が密着している町である下北沢は、お店のイメージにも合うのではないかと思い、ここに決めました。
伊藤:バンドをやっている人もたくさん住んでいますし、ライヴ・ハウスの出番の空き時間にうちへ覗きにくる人などもいますね。DJ用の機材だけでなく、楽器やエフェクターなどを扱っているのも、そうしたミュージシャンのニーズにアピールしたいと思ったからです。
和田:渋谷だとブラック・ミュージックとかクラブ系のレコードを買いにきたりとか、ある程度目的があって来られる方が多いと思いますが、下北沢の場合は近所を散歩がてらに立ち寄ったというようなお客さんも多いですね。お客さんの年齢層は40~50才代くらいがメインで、渋谷などに比べて高いと思いますが、徐々に音楽を聴き始めたような若いお客さん、カップルに女性客、それから海外からのお客さんも増えてますね。

――GENERAL RECORD STOREの近くにはディスク・ユニオンがあり、ジェット・セットなどもありますが、下北沢には今何件くらいレコード・ショップがありましたっけ?
和田:大小合わせて15から20店舗弱ほどあると思います。
伊藤:フラッシュ・ディスク・ランチさんのような老舗もありますが、近年また増えてきた印象がありますね。

――ロックは昔から新宿あたりが強いのですが、それら地域のお店とは違うところを狙った点はありますか?
伊藤:オープン当初はプログレッシヴ・ロックを多く取り揃えていて、特に輸入盤の中にいいものがあるというラインナップにしていました。それから7インチも特色を出すために多く揃えていました。あと、週末にはいろいろなテーマを設けてセールをやっているのですが、その中の『世界の果て』というセールでワールド・ミュージックを出したりと。ロックやジャズ以外にそうしたワールド・ミュージックや辺境音楽なども扱っていたりと、そうしたところが他のお店とは違う点かもしれないですね。

――現在のロックの商品構成の中で、特に力を入れているジャンルはありますか?
和田:基本的にはオールジャンルとなりますが、下北沢はわりと幅広い年代のお客さんが来られるので、そうした方たちに対応できるよう、いろいろな傾向の商品を取り揃えるようにはしています。

――壁にディスプレイされている商品を見ても、ビートルズやバーズなどのオールド・ロックから、比較的近年のバンドではオアシスがあったりと、確かに幅広く扱っている印象はありますね。
伊藤:オールディーズに関しては、ときどきまとまって買い取りの依頼があったりして、そんなとき何百枚という単位で入荷があるんです。お客様の年齢層が高いこともあって、渋谷の店に比べて店頭へ持ち込まれる方が多いのですが、そうしたことから国内盤の帯付き商品がいろいろと集まり、それはお店の商品構成上でもマッチしていると思います。ただ、この2年半ほど店をやっていく中で、わりと最近のオルタナティヴ系のロックを求められるお客さんが増えてきた印象がありますね。そうしたこともあって近年リリースされたレコードの扱いも増えて、結果的にオールジャンルのロックを扱うようになっています。
和田:近年のものでは1990年代以降の英米のオルタナ・ロックほか、ブリット・ポップなども含めて扱っています。

――日本のバンドも扱っていますか?
和田:はい、専門のコーナーもありますし、近年のインディーズ・バンドのセール企画も考えたりしています。今は中古商品がほとんどですが、将来的には今のそうしたインディーズ・バンドの新譜も扱えたらなと思います。せっかく下北沢でお店をやってますので。
伊藤:和モノに関してFACE RECORDSはシティ・ポップやブギーっぽいものなどが多いのですが、GENERAL RECORD STOREはジャパ・コアとかパンクとかを置いて違いを出しています。ただ、和モノは全般的な人気商品でもあるので、GENERAL RECORD STOREでもシティ・ポップなどの扱いはあります。

次ページ:今後の展開やオススメレコードをご紹介

GENERAL RECORD STORE

GENERAL RECORD STORE
住所:東京都世田谷区北沢2丁目8-4 松田ビル1F
電話:03-6804-7414
営業時間:13:00〜20:00
定休日:年末年始以外無休
HP:https://generalrecordstore.com/

By 小川充
Photos by 浦野大輔

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