浦朋恵 インタビュー

WRITER
中村悠介(IN/SECTS)

インタビュー後編では浦朋恵さん自身が運営するレコードレーベル「TONGS INTERNATIONAL」について。そしてアナログだからこそ魅力を発揮するレコードをセレクトしてもらいました。彼女のサイン入りレコードプレゼントもお見逃しなくです。

――2017年からレーベル「TONGS INTERNATIONAL」を運営されていますよね。45回転の7インチでインスト専門のレーベル。
昨今のレコードブームに乗っかりつつ(笑)というのもあるんですけど、自分がインストの音楽が好きというのがあるし、インストだけのアルバムだとみんなあんまり聞いてくれないような気がして。集中して音楽と対峙してもらえるという意味でシングル盤で。今7枚出してるんですけど、やっぱり参加していただいているミュージシャンの方は素晴らしいんですけど、目標はレーベル聞き、みたいなことをしてもらえたら。「TONG」が出してるなら、と聞いてもらえるのが目標です。

――レーべル名の由来は?
あの(食べものを掴む)トングですね。いろんな素晴らしいミュージシャンをピックアップするイメージですね。インターナショナルは、なんとかインターナショナルって会社とかでよくある思うんですけど、それの真似(笑)。インストなので海外にも伝わりやすいかなと思って。

――なるほど。自分の音楽がレコードになる興奮はあります?
ありますね。CDよりも謎の興奮があります(笑)。自分が聞いている音楽は1940〜50年代の音楽が多いので、そのひとたちと同じフォーマットだっていう感動ですね。

――自分のレコード作品でジャケットにこだわっているところは?
古いレコードのジャケットが好きだからと言っても、コスプレみたいなことはしないですね。どう頑張っても時間の経過を経たレコードの質感には勝てないし、懐古趣味にならないようなデザインにしてます。50年後に、これが昔の日本のレコードか、と思ってもらえたら嬉しいですね。死んでも残るっていうのはよく考えます。データでも残るかもしれないけど、モノの強さには勝てないと思います。モノだからこその広がりもありますしね。


浦朋恵さんが選ぶ“アナログならでは”のレコード5選

MOONDOG 「MOONDOG and his Friends vol.3」

「MOONDOGのEPなんですが、このレコード、針飛びするんですよ。でも演奏がミニマルなので初めて聞いたときは気付かなかったんです。このレコード、えらい長いなぁーと思ってたんですけど針飛びしてたんです(笑)。でも、飛んでも針が絶妙の位置で戻るので気付かないし、永遠に終わらないという奇跡のレコード(笑)。この面白さはレコードならでは、です」

JET HARRIS「JET HARRIS」

「これはThe ShadowsのベーシストのJET HARRISの7インチです。「Besame Mucho」をやってるんですが6弦ベースでメロディを弾いてるんです。ドゥーン、ドゥ、ドゥーンって。その低音の深さや圧は45回転だけでしか出ないなぁっていう音ですね。多分CDだと出ないんじゃないかな。とにかく中低音がすごいんです!」

Otis Watkins「You Talk Too Much」

「ピアニストGeraint Watkinsの変名のシングル。めっちゃ好きなんですけど、これは単純にCDにはなってないので、レコードならでは!です(笑)。まだまだCD化されていないものって山盛りありますしね」

LEE ALLEN and his band『WALKIN’ with MR.LEE』

「これは初めて買った2万円越えのレコードです。ニューオリンズのミュージシャンで。録音は50年代終わりかな。買った時はこんなミュージシャンになりたい!っていう思いもあって。今はCD化されていますが」

MICKY KATZ『MISH MOSH』

「もともと、スパイク・ジョーンズの楽団にいたコメディアンでミュージシャン。パロディだったり自虐ネタだったりで有名です。このレコードにはサインが入ってるんです。本物かどうかは分からないけど、もしかして本人が手売りしていたかもしれない、とかいろいろ想像したりして(笑)。そういう物語を想像しながら聞いてみたりするのが愉しいですね」


■浦朋恵さんのサイン入り7インチシングル、エマーソン北村&浦朋恵「飲み歩くおばけ / 消えた赤バス」(1名様)とREVINYLステッカー(3名様)を抽選でプレゼント!

応募期間:2018年4月20日(金)〜5月4日(金)23:59
応募方法:応募方法は、TwitterでREVINYLのアカウントをフォローして、この記事をシェアするだけ(REVINYLの関連投稿をRTでも可)。応募締め切りは5月4日(金)まで。(当選発表は5月18日(金)を予定。)当選者へのみダイレクトメッセージでご連絡します。
Twitter: https://twitter.com/REVINYL_REVINYL

浦朋恵

浦朋恵
バリトンサックス、クラリネット奏者。2010年にソロアルバム『ロッキン・アット・ザ・食堂街』をリリース。これまでEGO-WRAPPIN’のツアーサポートを始め、さまざまなミュージシャンと共演。2014年にはベストアルバム『ウラチャンのブンガワン・ソロ』、2017年にはオリジナルアルバムとしては4作目となる『That Summer Feeling』を発表。同年、山本アキヲ、椛島隆とともに“インスト”、“エキゾ”、“45sオンリー”をテーマにしたレーベル「TONGS INTERNATIONAL」を始動している。近年は肉コラムニストとして活動も。1981年生まれ。岐阜県高山市出身、大阪在住。

取材協力:DIDLLEY BOW
撮影:関愉宇太

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