THREE1989 インタビュー

WRITER
林剛

左からDatch、Shohey、Shimo

1989年(平成元年)生まれの3人が集まってTHREE1989(読みは“スリー”)。ヴォーカル担当のShohey、リーダーでDJ担当のDatch、キーボード担当でギター、ドラムス、ベースもこなすShimoという、出身地も音楽的背景も異なる3人が意気投合して2014年に結成。2016年のデビュー曲「High Times」を皮切りにシングル・リリースを重ね、2017年8月に初の全国流通となるファースト・ミニ・アルバム『Time Line』を発表した。80年代風のダンサブルなディスコ/ブギーをJ-Popとしても通用するような親しみやすさで軽やかに奏でるあたりは実に2010年代的。今年4月にセカンド・ミニ・アルバム『JET BLUE』をリリースした3人に、自分たちの音楽や「人生を変えたレコード」について語ってもらった。

——そもそもどういうキッカケで80年代のブラック・コンテンポラリーみたいな音楽をやろうと思ったのですか?
Shohey: もともとみんなのルーツはバラバラで、僕はJ-Popばかり聴いていて、クラブに行ってからクラブ・ミュージックにハマって、Shimoは昔ロック・バンドをやっていて、Datchはずっとクラブ系の人間だったんですが、プロデューサーの松浦(圭)さんと出会って70年代後半〜80年代のブラコンを教えてもらったんです。メンバーの目指す音楽性がバラバラなので音楽的にぶつかったりとかもしたんですけど、3人の好きなものを大きな枠で考えた時にブラコンかなと思って、J-Popとして踊れるっていうところを軸にして音楽を作っていこうという話になりました。リアルタイムで(80年代を)体験していない僕らが作る80sみたいなものがあるんじゃないかなって。

——シングル3曲を含むファースト・ミニ・アルバム『Time Line』(2017年)を聴くと、タキシードやクローメオあたりが現代的に解釈した80sファンクに近い感覚というか、それをJ-Pop側に引き寄せたのがTHREE1989なのかなと。
Shohey: そうですね。アーバンで電子的な80sっぽいサウンド。久保田利伸さんとかも聴いていたので、やっぱりそういう音楽がベースになっているというか。ただ、Shimoが作る曲とかは違う要素も出てきたりして、最近はさらにやりたいことが増えてきました。

Datch: だいたいShoheyが曲を作ってきて、あとアレンジを僕とShimoで相談しながらやるって感じです。



——今年4月にリリースされた『JET BLUE』は6曲入りのセカンド・ミニ・アルバムですが、前作『Time Line』と違う点は? 前作よりボトムに厚みが出たかなと感じたのですが。Shohey: マスタリングのせいもあると思いますけど、ヴォーカル録りも今までは事務所で宅録っぽくレコーディングしていたのが、今回はスタジオでディレクターさんがついてやったので、細かい部分にこだわったり、ディスカッションしながらやれたので、そういう部分も音の厚みに繋がっているかもしれないですね。気持ちも前作より乗っていたと思います。

Shimo: 前作と比べると、エレクトロな電子音を多く使いました。前回はどっちかっていうと80sの音楽にエレクトロを乗せた感じでしたが、今回はエレクトロな音に80sテイストを入れるみたいな逆転の発想です。エレクトロ感の強い最近のサウンドを意識した曲になっているアルバムになったと思います。

——今回は女声コーラスも目立ってますよね。「Jungle Love」にはボビー・コールドウェル「風のシルエット」を思わせるフレーズのスキャットが入っていたり。
Shohey: 今回は僕たちのライヴでコーラスをやってもらってるYUKiKOさんにお願いして、結構がっつりコーラスを入れてもらいました。コーラスのラインや歌詞は昔の曲にインスパイアされたものも多くて、「APOLLO」ではアイズレー・ブラザーズの「Between The Sheets」とかも意識してたりします。



Datch: あと、「Jungle Love」ではアタマからアリーヤの「No One Knows How To Love Me Quite Like You Do」をコスったりして、あの時代(90年代)へのリスペクトも示しています。

——サード・シングル「UNIVERSE」(2017年)は今回、Kan Sanoさんによるリミックス・ヴァージョンが収められていますね。
Shohey: オリジナルでは少しだけニュー・ジャック・スウィング的な要素を入れつつマックスウェルの「Sumthin’ Sumthin’」も意識したんですが、リミックスではKan Sanoさんにジャズ・ヒップホップ寄りにしていただきたいというお話をしまして。Kan Sanoさんのピアノが好きで、以前Kan Sanoさんがリミックスされていたマーヴィン・ゲイの“What’s Going On”がメチャクチャ好きで、あの浮遊するようなピアノを弾いてもらいたかったんです。もちろん凄くいい感じになりました。

——歌詞を見ていると、ダンスフロア、バー、高速道路とか、そういうシチュエーションを想起させる曲が多いですよね。
Shohey: なんか狭いですよね(笑)。そういう環境で聴きたい音楽をずっと聴いているからそうなってしまうという。それか宇宙(笑)

——Shoheyさんは現在、Netflix/フジテレビ系のリアリティ番組『テラスハウスOPENING NEW DOORS(軽井沢編)』に出演中ですが、そこでの生活は作品に何か影響を及ぼしましたか?
Shohey: はい。前作では想像の中で歌詞を書いていましたが、今作では誰かと出会ってちょっと心が動く、そういうところから派生して、よりリアルな歌詞を書けたかなとは思いますね。常に女性といるから常に歌が生まれるというか(笑)。ありがたい環境ですね。曲としては「Password」と「UMBRELLA」に反映されています。

——夏に出されるというニュー・シングルについて教えてください。
Shohey: 7月19日に配信で出すんですが、「mint vacation」っていう、夏を感じさせつつも寂しい感じの曲です。今までの曲にはギターが部分的にしか入っていなかったんですが、今回はShimoのギターを主軸にしています。

Shimo: 前作でギターをあまり入れなかったのは、小さい頃、兄がギターを爆音で弾いていて、それがうるさくてエレキ・ギターの音が嫌いだったんですよ(笑)。それで抵抗があったんですけど、今回はギターの音をプッシュしてみたんです。

THREE1989も出演する、フリーイベントDONUTS MAGAZINE Night Vol.01の詳細も是非チェック!
https://donutsmagazine.com/event/donutsmagazine-night/

 

THREE1989の人生を変えたレコード

THREE1989

THREE1989
全員が1989年生まれの3人組バンドTHREE1989(読みは「スリー」)。Shohey(Vo)の圧倒的な歌唱力と美声、Datch(DJ)が生み出す、時にアッパーで時にディープなグルーヴ、Shimo(Key)の様々な楽器を使いこなす高いアビリティを駆使しパフォーマンスを行う。1970~80年代のR&B、ジャズ、ロックなどに感銘を受けたメンバーが創り出す、現代的なサウンドの中に当時の懐かしさを感じる、ニューノスタルジックな楽曲が特徴。ボーカル担当のShoheyが、Netflix / フジテレビ系人気リアリティ番組「テラスハウス オープニング ニュードアーズ」に出演中。
https://www.three1989.tokyo/

By 林剛
Photos by 浦野大輔

世界中のレコードを、その手の中に
  • Google Playでアプリをダウンロード
  • App Storeからアプリをダウンロード

関連記事


新着記事

すべての記事をdig!