レコードとShingo Suzuki(Ovall) - 人生を変えた3枚 -

WRITER
山本 将志

「レコードにゾッコンLOVEなウェブマガジン」として、さまざまな方にレコード愛を語っていただくこの企画。今回は、昨年4年ぶりに復活を果たしたバンドOvallからShingo Suzuki(ベース)さんに登場いただきます。Ovallは、Shingo Suzukiさん、関口シンゴさん(ギター)、mabanuaさん(ドラム)から成るバンド。それぞれもソロとして音楽シーンのトップで活躍しており、ミュージシャンがファンになるバンドとしても有名です。Shingo Suzukiさんは「人生を変えた3枚」をテーマに選盤。たった3枚の中からですが、Ovallの音楽性にも結びつくエピソードに溢れていました。

音楽に対して早熟だった少年期〜ジャズに明け暮れた大学時代

――まず、Shingo Suzukiさんの音楽遍歴を伺ってみたいです。
小学校に入るくらいだったと思います。実家にプレイヤーとオーディオがあったので、サイモン&ガーファンクルやビートルズをよく聞いていました。最初に買ったレコードは、小学1、2年生くらいの時で、郷ひろみの2億4千万の瞳です。今日、持って来ようと思ったんですけど、見つからなくて。たぶん実家にあるのかな。真っ赤なジャケットが印象的でしたよね。それ以降は、来生たかお、松任谷由実、尾崎亜美、寺尾聰とかをカセットテープで聞いてました。初めてコンサートに行ったのが寺尾聰で、最後に大好きだった「ルビーの指輪」をやってくれたのを覚えてます。その後は3年生くらいで安全地帯がすごく好きになりました。

――その歳で「ルビーの指輪」って、すごい小学生だったんですね。
実家にピアノもあったので、中学生の頃からは自分でも演奏するようになったんです。大学生の家庭教師に勉強を教えてもらってたんですけど、彼も音楽がすごく好きで。彼からは、勉強よりピアノとかギターを教えてもらってました(笑)。ジョン・レノンや岡村靖幸とかXやユニコーン、尾崎豊、久保田利伸など。それでバンドを組んで学園祭でライブしたり。

――当時流行っていた邦楽を聞いてたんですね。
そうですね。高校生になるくらいに洋楽、とくにブラック・ミュージックを好きになっていきました。オーバーグラウンドでは、マライヤ・キャリーやMCハマーが流行ってて、アンダーグラウンドでは、オマーとかジャミロクワイ、ブラック・シープ、ガイとか。とにかくブラック・ミュージック全般が好きになりました。久保田利伸もラジオでガイが好きだって言ってたような…。

――Ovallの音楽に近づいてきましたね。
大学に入学して、ブラック・ミュージックのルーツになっているジャズをやりたいなって思い、ジャズ研究会というジャズを演奏するサークルに入りました。そして、ウッドベースとエレクトリックベースを買って、とくに50年代~60年代の曲を独学で演奏し始めました。ピアノやギターも引き続き演奏していましたが、大学に入ってからはベースの演奏が中心になったのですが、時代を遡りながら、作品のクレジットを見ながら、誰がどう演奏しているのかを研究してひたすら演奏に打ち込んでいましたね。オリジネーターの音楽と今の音楽を紐付ける聴き方はこの頃からです。ジャズを演奏していたお陰で耳もかなり鍛えられ、演奏力も上がり、サウンドのバリエーションも増えました。

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Ovall

Ovall
Shingo Suzuki(ベース)、mabanua(ドラム)、関口シンゴ(ギター)によるバンドプロジェクト。リリース前にも関わらず「朝霧 JAM 2009」に出演。2010年3月に1st アルバム『DON’ T CARE WHO KNOWS THAT』をリリース、iTunes HIP-HOP チャート で 1 位、タワーレコード bounce 年間チャートで総合8 位(洋邦メジャーインディ含む)を記録。 またFUJI ROCK、SUMMER SONIC、GREENROOM、RINSING SUN、SunSet Live など大型フェスへ多数出演し、話題のバンドとしてシーンに大きく浮上。 2013年、2ndアルバム『DAWN』のリリース後にメンバーのソロ活動やプロデューサー、ツアーミュージシャンとしての活動も急増し、多忙を極めた3人はOvallとしての活動休止を宣言。2017年、ファンやアーティストから復活の要望が絶えず、メンバーもその思いに応える形で再始動をした。
http://ovall.net/

取材・文:山本 将志
写真:則常 智宏

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