今月の楽屋インタビューはSing Like Talkingのリーダー佐藤竹善さん at Billboard Tokyo(前編)

WRITER
吉岡正晴

クイーン・ファンが昂じてジョン・ディーコンにあこがれてベースを始める

――そのあたりのクイーンやベイ・シティ・ローラーズあたりは、自分の音楽体験にかなり影響はあったのでしょうか。
クイーンは僕はもうめちゃくちゃ好きで。実はクイーンを聴いてベース始めたんです。それが最初のきっかけ。(クイーンのベース奏者)ジョン・ディーコンにあこがれて、プレシジョン・ベース買って。それで中1から高校3年くらいまでずっとベースを弾いてました。中高時代は歌よりベースだったんですよ。

――そうだったんですか。では昨今のクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディー』の大ヒットに関しては、一言も二言もおありだと思いますが。(笑)
大変感慨深いです。クイーンは(当時は)賛否両論でしたからね。「キワモノ」とも呼ばれていたり、ただ僕はまだ子供でしたから、大人のそういう声は聞こえずでした。でも、ミュージック・ライフ誌のヘヴィーな愛読者だったので、毎月買って、最初にでてるグラビアのお気に入りの写真を切りとって、下敷きのファイルにいれて学校に持って行ってました。けっこうクイーン・マニアでしたが、当時(のファン)はまだ男ばっかりでしたよ。

――そうなんですか、ただ、ミュージック・ライフで人気が出て、来日してからは、圧倒的に女の子のファンのほうが多くなってたでしょう。
それは当時、青森にいたからわからないですね。

――別にヴィジュアルに惹かれたわけじゃないですよね。(笑)
ヴィジュアルには惹かれないでしょう(笑)。中1のとき、僕の同級生が「クイーン聴け」って『オペラ座の夜』(1975年)のレコード持ってきて、それから『世界に捧ぐ』(1977年)を持ってきて、それをカセットに録って何十回と聴いて、本読んで、それぞれ詳しくなっちゃったんです。でもオタク情報ばっかり(笑)。メンバーそれぞれが持ってる博士号は何かとかね。情報源はミュージック・ライフや自伝とかですね。ミュージック・ライフではメンバーの人気投票が楽器ごとにあって、クイーンはみんな1位なんですが、(ベース奏者の)ジョン・ディーコンだけ、2位なんですよ。1位はいつも、ポール・マッカートニーだったんです。

 

クイーンはレコードが出るたびに必ず入手してましたね。『ザ・ゲーム』(1980年)までは確実に聴いてました。それ以降は大学入って、AORやソウル・ミュージックを好きになっていくので、だんだんクイーンからは離れていったという感じですね。映画『ボヘミアン・ラプソディ』、実はまだ見てなんですよ。予告編見ただけで、早く見たいんです。時間がなくてまだ行けてないんですが、(11月)30日に行きます。クイーンのアルバムは、全曲隅々まで聴いていたから、本当に思い入れは全部ありますよ。ソロで歌えるくらいですね。だから僕の歌はかなりクイーンの影響とビートルズの影響が大きいと思います。特に高校出るまでは。

ストリーミングとアナログ、CDの共存

――ストリーミングが主流になった現在、逆にCDやアナログを聴くことに価値が上がったというような感じはありますか?
価値が上がったというか、(音楽の)解釈の仕方が変わったんではないでしょうか。家具などと同じで、昔はごくごく日常で使うものとして作られていて、それぞれの時代で一生懸命いい物を作っていた。そういう環境で、そういう材料でしか作れないものだったので、自然にいい物ができるようになっていた。それと同じように、レコードも昔の機材で、あれしか使えなかった時にそれで作ったものがその時代のものになった。その後新しい技術がでたり、デジタルになって、新しいものができるようになった。でも、昔のよい時代の機材に追いついていかなければならなくなって、デジタル機器も最新のものはどんどんとよくなってきた。そうしたステップを踏んで、いろいろなものがでてくるわけです。だから、価値というよりも、家具で言えば何十年か経つとヴィンテージとしての価値観がでてくる。1960年代に作られた家具として買う。それは別に昔の物がよかった、今の物より優れているということで買うのではなく、価値というものはそれぞれの時代の立ち位置にあるのではないかと思いますね。

――さきほどは初めて買ったレコードをおうかがいしましたが、初めて買ったCDは覚えていますか?
『TOTO IV』ですね。当時4,000円近くしたんじゃないかな。音よくなかったですけどね(笑)。3,500円以上のシリーズで何枚かCBSソニーから出てましたね。まったくアナログには追いつかない音でしたね。

――最後にひとこと、近況、今後のご予定などをお願いします。
今年シング・ライク・トーキング30周年が終わって、来年からまたこつこつといつも通りベーシックな活動をやっていきます。その間、クリスマスのライヴをやったりしています。あと、津軽三味線の上妻宏光くんやジャズ・ポップのメンバーと、民謡的なライヴをやったりとか、いろいろやっているので、そういうソロワークとバンド活動を並行してやっていきます。マキシマムなところからミニマムなところまでより一層充実させていこうと思ってます。

――今日はどうもありがとうございました。

 

最初に買ったレコードなどをすらすら答えられるだけあって、さすがにレコードへの思い入れを感じた。それにしてもクイーン・マニアだとは知らなかった。本稿がアップされる頃には佐藤さんは、クイーンの映画をご覧になっていると思われるので、あれだけのクイーン・マニアである彼が、映画を見たら、きっと1時間でも2時間でもしゃべるだろう。その感想も聞いてみたいと思った。


佐藤竹善 『Little Christmas』

2018年11月14日(水)発売
【初回限定盤】
POCE-92100/¥3,672(税込)
※初回盤はボーナストラック1曲、見開き紙ジャケット仕様。
【通常盤】
POCE-12103/¥3,240(税込)
収録曲
1 歩み(wacci カバー)
2 Christmas time is here feat.PONTA BOX
その他、これまでに佐藤竹善がおこなった、クリスマスライブツアーからライブテイクを約6〜7曲(初回盤はボーナストラックとして、プラス1曲)収録。

ご本人のサイン入りポラロイド写真をプレゼント致します!
2名様

応募期間:2018年12月22日(土)〜2019年1月5日(土)23:59
応募方法:応募は、(1)Twitterまたは(2)Facebookから行っていただけます。
(1)Twitterによる応募方法
REVINYLの公式アカウントをフォローして、本記事関連の投稿をRT!その後DMで応募したいアイテムをお伝えください。
(2)Facebookによる応募方法
DONUTS MAGAZINEの公式ページにイイね&フォローをして、メッセージにて応募したいアイテムをお伝えください。
応募締め切りは、2019年1月5日(土)まで。(当選発表は1月15日(火)を予定)
当選者へのみそれぞれDMまたはメッセンジャーにてご連絡させていただきます。

佐藤竹善

佐藤竹善
’88年、SING LIKE TALKINGのメンバーとしてデビュー。現在までに11枚のオリジナル・アルバムを発表し、そのノン・ジャンル、ノン・カテゴリーの高品質な音楽は5枚目のアルバム「HUMANITY」以降すべてのアルバムをオリコンのTOP20に送りこみつづけ高い評価を得ている

世界中のレコードを、その手の中に
  • Google Playでアプリをダウンロード
  • App Storeからアプリをダウンロード

関連記事


新着記事

すべての記事をdig!