TOMOMI(SCANDAL)インタビュー ~PERSONAL BUYER

WRITER
濱安紹子

レコード熱が高まっている真っ只中だと語る、SCANDALのTOMOMIさん。このインタビューを行うにあたって彼女が取材場所に選んだのは、駒沢大学の街角にある「PRETTY THINGS」というコーヒーショップ。所狭しと幅広いジャンルの名盤レコードが並べられた店内には、彼女がレコードを聴くようになったきっかけがありました。

——パーソナルバイヤーに対する印象を教えてください。
好きなアーティストからのオススメっていうのが良いですよね。レコードを聴くきっかけとして、一番親切で分かりやすいサービスだなって思います。私も好きなアーティストが聴いている曲とか、ルーツになった音楽とか知りたいと思う方なので。それに実は私自身、今レコード熱がとっても高まっている最中でして(笑)。そんなタイミングで今回のオファーを頂けてラッキーって思いました!

——そういって頂けて光栄です(照)。レコードの魅力ってどういうところだと思いますか?
レコードって針を落として聴くのに一手間掛かるので、音楽に向き合う時間ができるっていうのが良いですね。でも私、良い意味でレコードってすごくファッション的なものだと思うんです。自分がどういうスタイルでどんな音楽を聴いているのかが表現できるアイテムだし、インテリアの要素もあるのかなと。私、インテリアもすごく好きなんですけど、好きな感じのお家って大体レコードが飾ってあるんですよ(笑)。そういうミーハー的な部分もあるんですが、レコードがある家に住んでいるとか、レコードを聴く暮らしをしているとか。SNSで自分のスタイルを表現できる今の時代だからこそ、自己表現のアイテムとしてもレコードは一役買ってくれるのかなと思います。

——TOMOMIさんは、どんなきっかけでレコードを聴き始めたんですか?
こちらのお店にも飾って頂いてるんですけど(レコード棚を指差して)、2015年にバンド初のレコード盤(写真下:中央にある盤。『HELLO WORLD』)をリリースしたんです。その時にプレイヤーも同時販売したんですが、それをきっかけに自分もプレイヤーを手に入れて聴くようになったという(笑)。

——ファンの方と同じタイミングでレコードを聴くようになったと。
そうなんですが、正確にいうとプレイヤーを買うより先に買ってしまったレコードが1枚あるんです。聴けないのにどうしても欲しくなってしまって(笑)。今日持参したお気に入りのレコード3枚の中にも入っています。

——では、この流れでその3枚のご紹介をお願いします。

■1枚目:『FLAPPER』吉田美奈子

レコードを買ったのは最近なんですが、以前ツアーで地方を廻った時に入った古着屋さんで耳にして。「何これ!?」ってなったのが、このアルバムに入ってる「ケッペキにいさん」って曲です。歌詞も衝撃だし、音もファンキーでカッコよくて、好きな感じだったのでハマっちゃいました。

FLAPPER by Minako Yoshida on Spotify

■2枚目:「サーカスナイト」七尾旅人

人生で一番好きな曲であり、最初に買ったレコード。七尾旅人さんはライブにも良く行く大好きなアーティスト。最初にテレビで拝見した時に、「音の魔法使いみたいな人だ」って感じて、とにかく感動したのを覚えています。元々CDは持っていたんですが、レコード盤が出た時に「これは絶対欲しい」と思って買っちゃいました。そこからプレイヤーを買って聴けるまでに、数年寝かせましたけど(笑)。聴くだけじゃなく、飾りたくなるのもレコードの魅力です。

七尾旅人 "サーカスナイト" (Official Music Video)

■3枚目:「So Far Away」キャロル・キング

昔デビューする前にダンススクールに通っていて、その時に歌のレッスンも受けていたんです。そのレッスンの中で歌ったのがこの曲で、すごく思い入れがありますね。こちらもCDは以前から持っていたんですが、キャロルの歌声をアナログで聴いたらどんな感じなんだろうと思って買いました。

Carole King - So Far Away (Official Audio)

——思い出が詰まった3枚ですね。特に1枚目はちょっと意外でした!
実はファンキーな黒っぽい音楽が好きなんです。HIPHOPも好きですし。ジャンル問わず、キャラクターと世界観のあるアーティストの方が好きなんですけど、そこにちょっとブラック(ミュージック)の要素が入ってたら最高ですね!

——黒っぽい音、HIPHOPが好きというのも意外。普段はどんな音楽を聴いていますか?
最近よく聴いているのは、kiki vivi lilyさんと泉まくらさん。どちらも女性アーティストで、やっぱりちょっと黒っぽい音なんですよね。泉まくらさんはラッパーだし。あと、特定のアーティストではないですが、ラップにも影響受けていますね。HIPHOPのリリックってすごく身近な、例えば「Reebok」とか「iPhone」とか、馴染みのある固有名詞が入ってくることが多くて、詩の情景が浮かびやすいんです。そういう頭の中で鮮明に想像できるところが好きで、自分が作詞する時の参考にもしています。まだリリースは決まっていませんが、ちょうど今作っている曲の歌詞には、このお店「Pretty Things」も出てくるんですよ。

——今回はどんなレコードを選ぼうと思っていますか?
私、大好きな作品はCDでもレコードでも欲しくなっちゃうタイプなんです。なので今回は、大好きでCDは持ってるけどレコードではまだ聴いてない曲、つまり自分が今レコードで欲しいヤツを選ぼうかと。それと、みんな一度は聴いたことがありそうな王道曲も。知ってる曲がレコードだとどんな感じになるのかっていうのも共有したいので、そういう聴き比べみたいなのも楽しんでもらえるよう、敢えてメジャーな曲も入れたいな。あとは、自分のルーツっぽい曲なんかも入るかもしれません。

——ルーツっていうと、例えば?
ベースという楽器を理解しだしたきっかけになったのは、レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)でした。バンドを始めるまでは、ベースの音なんて意識したことなかったし、全然興味がなかったんですが、レッチリのフリー(ベース)を聴いて変わりました。

あとは、CHARAさん。私、たまに歌わせて頂く機会もあるんですが、特徴的な自分の声が嫌でずっとコンプレックスだったんですね。レッスンを受けていた時から、歌いたいジャンルの歌を表現できないのが悔しくて、長い間ないものねだりをしていました。そんな時に、すごく影響を受けたのがCHARAさんで。私の声とは全然違うけど彼女も特徴的な声をしていて、それを活かした上でしっかりキャラクターを確立している。それってアーティストとしてすごく大切なことだと思うんです。自分の声を受け入れて、持ち味や自分らしさを活かそうと思わせてくれたのが彼女でした。

——貴重なお話をありがとうございます。それでは最後に、今後の活動予定を教えてください。
現在、新曲「Fuzzy」(8月7日発売)が配信中です。あとは今年の夏はフェスにも少し出て、秋には主催の対バンツアーもあるのでHPやSNSをチェックして、ぜひライブに遊びにきてください!

SCANDAL「Fuzzy」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=AOL2W8HOQjA

SCANDAL「Fuzzy」Spotify
https://open.spotify.com/album/7KNHA63fFu7e9A6degDmZf?si=-VnEmvlfSLi4paFxfRtvWQ

SCANDAL Official HP
https://www.scandal-4.com/

SCANDAL Instagram
@scandal_band_official

TOMOMI Instagram
@tomo_0531_

申込者へのプレゼント用のメッセージカードも記入してもらいました。

(※本記事は2019年8月に、PERSONAL BUYERのサイトにて公開されたものです。)

▼PERSONAL BUYERの詳細はこちらをご覧ください
【NEWS】新ゲストバイヤーにTOMOMI(SCANDAL)の参加が決定!!

TOMOMI(SCANDAL)

TOMOMI(SCANDAL)
1990年、兵庫県出身。2008年にガールズバンド・SCANDALのベース & ヴォーカルとしてメジャーデビュー。
国内外問わずに多くのフォロワーを持ち、世界中でコンサートを行っている。
2019年にはSCANDALのプライベートレーベル「her」を設立。

https://www.scandal-4.com/

インタビュー:濱安紹子
写真:則常智宏

世界中のレコードを、その手の中に
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