世界屈指のレコードディガー、DJシャドウとイーゴンに独占インタビュー

WRITER
Hashim Bharoocha

――イマニの『Out of the Blue』は、どんなレコードですか?
E: 80年代初期のディープ・ジャズのレコードなんだけど、レア・グルーヴ、スピリチュアル・ジャズ、ジャズ・ファンクの要素も入っている。本当に素晴らしいレコードだよ。

――イーゴンは長年音楽業界にいますが、今でもレコードを集めていますか?
E: もちろん! 毎日レコードを買っているし、毎日レコードを聴いているよ。色々なフォーマットの中で、やっぱりレコードが一番好きだし、レコードを楽しむ方法も変わってきた。今は4つのターンテーブルのセットがあって、様々なトーンアーム、カートリッジも使い分けてる。音響システムを変えることで、レコードの楽しみ方が変わることを発見したんだ。昔はTechnics 1200でしかレコードを聴いたことがなかったけど、でも今は、Technics1200以外のターンテーブルがあることがわかったし、OrtofonとShure以外のカートリッジで音楽を聴く楽しみを知った。Technics1200は素晴らしいけど、他のターンテーブルには違うサウンドがあるんだ。

――今はレコードは勢いがありますが、これからレコード・カルチャーはどうなっていくと思いますか?
E: みんながレコードに興味があるのは、ストリーミングやデジタルに対する反動かもしれない。レコードを手にとって、アートワークを見たりすることは、レコードの素晴らしいところで、最近それがまた見直されているんだ。レコードは、他のフォーマットより音質がいいし、それに匹敵するのは1/4インチか1/2インチのテープくらい。僕は長年レコードをリリースしているし、レコードをリリースしないと、本当のリリースじゃないとずっと信じているよ。

――次のRappcatsのポップアップは誰のレコードコレクションをフィーチャーするのですか?
E: 次はDJマグス(サイプレス・ヒル)なんだけど、彼のレコードコレクションをまず売るわけじゃないんだ。DJマグスの新作がリリースされるんだけど、ラッパーのロック・マルシアーノがフィーチャーされていて、そのリリースのポップアップをRappcatsでやるんだ。DJマグスのレコードコレクションもここで販売することになるけど、彼のレコードコレクションをチェックしたとき、あまりにもディープだったから、まずはどこかの大学にアーカイヴされるべきだと思った。ロサンゼルスのどこかの大学に彼のレコードコレクションを保管して、初のヒップホップ・レコード・アーカイヴを作ろうと思っている。彼はあまりにも莫大な量のレコードを持っているから、アーカイヴにも入れられないレコードが出てくるから、それをポップアップ・ショップで売ろうと思っているんだ。彼のレコードコレクションは主に、サンプリングしようと思って買ったレコードで、Strata East、Tribe、サイケデリック・ロック、プライベート・プレスのファンク・レコードなども入っている。

――このRappcatsのスペースは、ポップアップだけのために使っているんですか?
E: 主にそうだね。隣がオフィスだから、普段はRappcatsのスペースでレコードを聴いたり、ここで電話することもある。Rappcatsはこういうレコード関連のイベントスペースなんだ。

――シャドウにDONUTS MAGAZINE読者のためにレコードを選んでくれますか? 日本に郵送し読者プレゼントしたいと思います。
S: OK。

The Ultimate Force 「Cuts Like These」 Hip-Hop Records
これはもともとB-Boy Recordsというレーベルからリリースされたんだけど、そっちの方がレアなんだ。B-Boy Recordsというレーベルがすでに存在していることがわかって、レーベル名を変えたらしい。この12インチが新譜としてリリースされたときは見かけなかったし、僕は当時見つけられなかった。あまり流通が良くなかったらしい。このレコードの噂はずっと聞いていたんだけど、自分ではなかなか見つけられなかった12インチだよ。

Rafo 『Toutt’ Manman Ce Manman』 Maxnelle Records (Sealed)
このレコードに入っているような80年代のソカとかハイライフ・ミュージックは今とてもポピュラーなんだ。ハイライフは何でも好きなわけじゃないけど、良いものはあるよ。どのジャンルもそうだけどね。このレコードは、どこかの倉庫で見つけたんだけど、場所はちょっと覚えてないんだ。

Peter Berkow 『Bootleg Demo』 Such A Deal Records (Sealed)
このレコードは、僕が初めて自分で見つけたブレイクビーツの一つなんだ。80年代だったね。そういう意味で思い出のあるレコードだよ。

DJ Shadow feat. Nas 「Systematic」 Mass Appeal/Liquid Amber
この7インチは、今日のイベントのためにプレスしたんだ。まだこの曲のインストはリリースされたことがなくて、インストを欲しがっている人がいっぱいいたから、7インチをこのイベントのためにプレスすることにしたんだ。

――イーゴンに質問ですが、これからのリリース予定は?
E: マッドリブとフレディ・ギブスのアルバムが来年リリースされるよ。マッドリブの作品は、僕がマッドリブと運営しているレーベルMadlib Invazionからリリースされるんだ。それ以外でいうと、DJマグスのリリースの制作を手伝ったりしたし、Jディラのリリースを手伝うときはPayjayからリリースされる。Rappcatsは店舗スペースであり、ウェブストアもあるんだ。Now Againはリイシューや、新しいアーティストをリリースするための僕のレーベルで、色々なリリースが予定されてるよ。

――日本のレコードコレクターにメッセージをお願いします。
E: 日本は、ずっとレコードへの愛情が消えなかった国だと思うんだ。昔から世界中の中古レコードが日本に入ってくるから、日本に行けばどのレコードも見つけられる。日本に住んでいるコレクターは、海外からレコードを買うより、近所のレコード屋に行った方が、世界中のレコード店よりも良いレコードが手に入るはず。例えば、ディスクユニオンは、世界最高のレコードチェーンの一つだよ。今アメリカでハイ・ファイ・バーが流行ってるけど、それは日本のJBSなどのバーを真似しているんだ。そういう意味で、日本は海外の音楽を取り入れて、革新的なことをたくさんやってきたと思うよ。

4名様限定で、DONUTS MAGAZINE読者にプレゼントを用意して頂きました!

The Ultimate Force 「Cuts Like These」 Hip-Hop Records
Rafo 『Toutt’ Manman Ce Manman』 Maxnelle Records (Sealed)
Peter Berkow 『Bootleg Demo』 Such A Deal Records (Sealed)
DJ Shadow feat. Nas 「Systematic」 Mass Appeal/Liquid Amber (サイン入り)

応募期間:2018年11月30日(金)〜12月14日(金)23:59
応募方法:応募は、(1)Twitterまたは(2)Facebookから行っていただけます。
(1)Twitterによる応募方法
REVINYLの公式アカウントをフォローして、本記事関連の投稿をRT!その後DMで応募したいアイテムをお伝えください。
(2)Facebookによる応募方法
DONUTS MAGAZINEの公式ページにイイね&フォローをして、メッセージにて応募したいアイテムをお伝えください。
応募締め切りは、12月14日(金)まで。(当選発表は12月21日(金)を予定)
当選者へのみそれぞれDMまたはメッセンジャーにてご連絡させていただきます。

Egon&DJ Shadow

Egon&DJ Shadow

 

DJ Shadow
米カリフォルニア州ヘイワード生まれのDJ/プロデューサー。96年発表の1stアルバム『エンドトロデューシング』は、アブストラクト・ヒップホップの新たな地平を切り開き、90年代のポップスを代表する名盤となる。その後、『ザ・プライヴェート・プレス』(2002)『ジ・アウトサイダー』(2006)『ザ・レス・ユー・ノウ・ザ・ベター』(2011)とアルバムを次々発表。

 

Egon
DJシャドウやケブ・ダージ、カット・ケミストらと並びシーン随一を誇るレア・ファンク/ソウル/ディスコのコレクションを有し、数々のメディア等でのジャーナリスト業、そしてコアな音楽ファンから絶大な人気を誇るレーベルNow Againを主宰するアメリカ西海岸きっての敏腕プロデューサー。Stones Throw所属時代にはマネージメント、A&RとしてMadlibやJ Dilla、Aloe Blaccといった著名アーティストをプロモートしサクセスへと導いた。

世界中のレコードを、その手の中に
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