DJ Masato / KANDYTOWN インタビュー

WRITER
Hiroyuki Ichinoki


MASATOとEAST RECORD店長・荒川氏

――買う時にオリジナル盤にこだわる方ですか?
なるべくオリジナルを買いたいですけど、鬼高いやつとかはとりあえずプレイするために再発で買って、いずれオリジナル買いたいなみたいな感じで。モノによりますけど、1万ぐらいだったら普通に欲しければ買いますね。それ以上になってくるとちょっと考えます。

――そこで今回選んでいただいた3枚なんですが。
どれも結構影響受けたっていうか、今の自分を築いてるものかなあって。

Pete Rock & C.L. Smooth『The Main Ingredient』

これには思い入れもめっちゃあるんすけど、90年代のヒップホップを聴き始めた時、一番グッと来たし、やばいなって。D.I.T.C.とかもすごい好きだったんですけど、あっちはファンキーでドス黒くて、こっちはもっとバランスが取れてるというか。「All The Places 」は寝る時によく聴いてましたし、ここからドナルド・バードのネタを知ってネタ探したり、Blue Note L.A.(の音源)とかそういうのにも自分の中ではつながってて。「I Get Physical」もジョージ・ベンソンが元ネタだと思うんですけど、使い方がすごい洒落てるなって感じだし、アルバムとしても全体的に統一感があって、ジャジーで凄いカッコいい。ネタもわかりやすいっていうか聴きやすいですよね。とにかくめっちゃ聴いてました。

Darwin’s Theory『Darwin's Theory』

これは2010年ぐらいに突如出てきたやつなんですけど、スライ・ストーンのスタジオでRECしてるやつで、めっちゃモダン・ソウルの雰囲気を感じて、そこに食らってしまった。DJで使ってて盤はどこかでなくしちゃったんですけど、これを再発してるLotus Land(レーベル)の7インチも全体的にヤバくて、コージョーの曲とかオリジナル盤では数万するやつがリイシューされてるのでめっちゃありがたいです。

Macky Feary Band『Macky Feary Band』

これはまさしくEAST RECORDで買った盤です。マッキー・フェアリー・バンドはMUROさんの『Hawaiian Breaks』で聴いてやばいなって。元々、山下達郎さんとか和モノを好きで聴いててハワイアン・ソウル聴くと、日本のシティポップみたいな感覚があって、フィーリングが合ったんですよね。それで結構ハワイアン・ソウルにハマってたんですけど、これはジャケもシティ感があってカッコいい。前に一枚買ったんですけど、針飛んじゃう盤だったので、EAST RECORDで買いなおして。お店の荒川さんからはハワイアン・ソウル系をかなり教えてもらいました。

――7月25日にはKANDYTOWNのDJ Minnesotahさんと共にミックスCD『KANDYTOWN LIFE presents “Good Old Soul-Love and New Note”』をリリースされますね。その他の予定含め聞かせてください。
去年、Atlantic RecordのミックスCD(『Land of 1000 Classics』)を出したんですけど、今回はBlue Note L.A.の音源が中心に新譜系や色んな年代のものも入れつつ。Blue Noteは色んな人がミックスやってるので、どうしても曲がかぶっちゃうところはあるけど、今のヒップホップを消化して、BPM60~70あたりのトラップのビート感で聴けるものも入ってるので、新しい感じで聴けると思います。レコードの良さも次の世代に引き継いでいきたいから、手に取ってくれる人が増えるといいですね。

――最後にアナログレコードに対するこだわりを聞かせてもらえますか?
CDだとカットされちゃう音も含めて時代の空気感が詰まってるのがレコード。前にファンカデリックの「I Bet You」って曲をデータで聴いたことがあって、それがすごい微妙で。でも、7インチ(のレコード)で聴くと全然違うんですよ、煙たい感じで。やっぱりグッと来ますよレコードで聴くと。DJでもパソコンをずっと見ていたら動きがないし。レコードのDJだったらセットして曲流して戻してとか一連の動きがありますからね。それこそBlue Noteにしてもジャケがカッコよかったり、そういう音楽以外の面でもインスピレーションをもらったりとか、そういうのも大事だと思います。

 

【リリース情報】
KANDYTOWN LIFE presents
“Good Old Soul –Love and New Note” mixed by MASATO & Minnesotah

発売日2018-07-25
フォーマットCD
組み枚数1
レーベルBlue Note
発売元ユニバーサル ミュージック合同会社
価格 ¥2,808 (税込)
品番 UCCU-1575

1 New York Times / Bobbi Humphrey
2 You Make Me Feel So Good / Bobbi Humphrey
3 Tuesday Heartbreak / Ronnie Foster
4 Friends & Strangers / Ronnie Laws
5 My Life Is So Blue / Alphonse Mouzon
6 Down Hear On The Ground (Remix) / Grant Green & Dianne Leaves
7 Afro Blue / Robert Glasper Experiment
8 Promise In Love / Takuya Kuroda
9 As / Gene Harris
10 Let's Keep It Together / Ronnie Laws
11 You And The Music / Donald Byrd
12 Think Twice / Donald Byrd
13 Black Hole feat. Anderson .Paak / Chris Dave & The Drumhedz
14 You're Welcome, Stop On By / Lou Donaldson
15 I Don't Know / Soulive
16 Feel Like Makin Love / Marlena Shaw
17 Lover to Lover / Maxi
18 Time After Time / Willie Bobo 19 Losalamitoslatinfunklovesong / Gene Harris
20 Written In Stone / Robert Glasper Experiment
21 Song For My Father / Madlib
22 Liberated Brother / Horace Silver
23 Novocaine Heart / Kandace Springs
24 Living Inside Your Love / Earl Klugh


【取材協力】
EAST RECORD
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1丁目12 シマダビル 4F
Open 15:00 ~ Close 23:00
Tel: 03-5282-2786
http://www.eastrecord2.com/

MASATO

MASATO
東京出身。兄の影響が強く小学生の頃からHip Hopを聴き始め、高校からレコードを買い始めVinylでプレイする事にこだわっている。2006年、幼少時代を共に過ごした仲間とBank Rollを結成。現在、Bank Rollを母体とするKANDYTOWN LIFEに所属。
2017年8月KANDYTOWNのDJであるMinnesotahと共に、Warner Music JapanよりオフィシャルとなるAtlantic Recordsの音源をMixした『Land of 1000 Classics』をリリース。2018年7月にはMinnesotahと共に名門ジャズ・レーベルであるBlue Noteの音源をMixしたCD『Good Old Soul-Love and New Note-』をUniversal Music Japanより発売。

By Hiroyuki Ichinoki
Photos by Daisuke Urano

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