DJ Masato / KANDYTOWN インタビュー(後編UP)

WRITER
Hiroyuki Ichinoki

メジャーデビューを経て昨今は一連のソロリリースで気を吐く話題のヒップホップクルーKANDYTOWN。今回はそのメンバーであり、DJとしてクラブプレイやミックスCDのリリースを続けるMASATOに登場を願った。彼行きつけの東京・神田神保町の中古レコード店EAST RECORDでシールドのレア盤の数々に囲まれ、始まったレコード話はいつしか、店長・荒川氏をまじえた曲を聴きながらの裏話的ハワイ音楽談義に。時代が変わっても人がアナログレコード店に通う理由は、こんなところにもあったりする。

DJ MASATOがDJを始めたきっかけとは

――子供の頃はどんな音楽を聴いてました?
元々お母さんがダイアナ・ロスとかマイケル・ジャクソンとかがすごい好きで聴いてたんですけど、それも後々聞いたらそういうのがめっちゃ好きだったみたいな感じで、小さい頃は聴いてなくて、自分は。

――じゃあ親の影響で音楽を好きになったっていうようなこともなかったと。ターンテーブルを手に入れたのは高校生の頃だそうで。
そうすね。最初は50セントとかジェイ・Zとかカニエ・ウエストとかもろ現行のヒップホップを聴いてて。でも徐々にオートチューン使ったものとかが多くなって飽きちゃった感じで、そっから90年代の方に行って。

――90年代のヒップホップに興味を持つきっかけのようなことはあったんですか?
中学生ぐらいの頃なんですけど、兄貴の友達で90年代のヒップホップをCD-Rに焼いてくれる人がいて、毎月わざわざ中学の自分のとこまで持ってきてくれてて。それで聴いたら90年代のものの方がソウル感があって新鮮で。その頃、新宿のタワレコで90年代のヒップホップのCDが試聴しまくれるコーナーがあって、そこによく通ってめっちゃ聴いて「次のバイトの給料でこれ買おう」とかやってましたね。で、そこから元ネタ系を掘るようになって、ソウルとかファンクとかディスコとかいろいろ聴くようになりました。

――DJを始めるのもその頃ですか。
『Scratch』っていう映画観て「DJ超かっけえ」みたいな(笑)。その頃はもうパソコンでDJやる奴とかもいたんですけど、MUROさんのミックスとか聴いて、自分の中ではヒップホップのDJはレコードでしょみたいなのが普通だったんで、俺はレコードで行こうって感じました。それで、17とか18ぐらいからDJをやり始めて。自分ではあんまり覚えてないんですけど、その頃からネタ物を織り交ぜてかけてたっぽいです。

DJ MASATOの音の好みとは

――アナログレコードはどのあたりのものから掘っていったんですか?
最初は90年代のヒップホップばっかりで、D.I.T.C.周りは結構買ってました。そのあとはソウルとか。今はそっちばっかっすね、ネタものとかソウルとか。高校の友達が誕生日に『I LOVE SAMPLING』(ヒップホップの元ネタ辞典)をくれて、最初はそれでめっちゃ勉強しました。

――この店の存在もそうした中で知ったんですか?
最初、たぶん兄貴から教えてもらったんですけど。一時期レアグルーヴにハマったことがあって。ネタ元掘ってると絶対ぶつかるじゃないすか。EAST RECORDは絶対レア盤があるので、そういうのが壁に並んでる感じとか、やばいところに足踏み入れちゃったなあと思いつつ、買い始めた当時はそんなにお金なかったんで、これを買うって決めて来るぐらいな感じでしたね。ここで買えば、盤はホントひたすらキレイで、ずっと使えるんで。それでレコード買って家でシールド開けた時、匂いを嗅ぐっていう変態なことしてます。これが70年代の匂いか、みたいな(笑)。

――わかります(笑)。MASATOさんの音の好みは?
黒さがあって、でも黒すぎず聴きやすいみたいなのが好きです。自分の中でもその時の流行りがあって、時代の雰囲気に合わせてプレイする曲も変えてっているので、そういうのと合わせて買うものも結構あったり。今は80’sを買うことが結構多いですね。全体的にブギー系が来てると思うんで、ブギー系の早すぎず遅すぎずのやつとかR&Bっぽい感じのとか。あとはハウス系の早いピッチの生音っぽいやつとか、家で聴きたい甘茶系とか(笑)。

後編では、MASATOさんの思い入れがあるレコードをご紹介いただきます。
彼行きつけの中古レコード店EAST RECORD店長、荒川さんにもご登場いただきます。お楽しみに。

後編、MASATOさんの思い入れがあるレコードをご紹介!

MASATO

MASATO
東京出身。兄の影響が強く小学生の頃からHip Hopを聴き始め、高校からレコードを買い始めVinylでプレイする事にこだわっている。2006年、幼少時代を共に過ごした仲間とBank Rollを結成。現在、Bank Rollを母体とするKANDYTOWN LIFEに所属。
2017年8月KANDYTOWNのDJであるMinnesotahと共に、Warner Music JapanよりオフィシャルとなるAtlantic Recordsの音源をMixした『Land of 1000 Classics』をリリース。2018年7月にはMinnesotahと共に名門ジャズ・レーベルであるBlue Noteの音源をMixしたCD『Good Old Soul-Love and New Note-』をUniversal Music Japanより発売。

By Hiroyuki Ichinoki
Photos by Daisuke Urano

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