世界一のレゲエ博士でありジャーナリストのデヴィット ・カッツに独占インタビュー

WRITER
Yayoi Kawahito

――最も影響を与えたレコードとは?
一つに定めるのが難しいなぁ。『Millionaire Liquidator: Battle of Armagideon』は僕にとって影響を与えたレコードという感じではないんだけど、間接的にリーの伝記を書くきっかけになり、レゲエに人生を捧げるようになった一枚だ。

――やはりあなたのお気に入りのレゲエプロデューサーを一人選ぶなら、リー・ペリーですよね。
勿論そうだね。

――彼の作品で一番好きなのは?
沢山名前を挙げたいんだけど『Super Ape』と『 Blackboard Jungle Dub』だ。


――幼い時から、レコードは聴いていたんですか?
そうだね。レコードをずっと昔から購入しているし、トレードもしてるよ。確か初めて購入したダブのLPはJoe Gibbs & The Professionals『Majestic Dub』(1978)と『African Dub Almighty Chapter』(1979)だったかな。初期に買ったアルバムはLee Perry『Super Ape』、 Augustus Pablo『This Is Augustus Pablo』を含め、Barrington Levi、Johnny Osbourne、Scientist等のLPだね。


――あなたにとってのレゲエの魅力とは?
レゲエは全てのルールを破っていて面白い。ロックではギターがリードのメロディーを演奏するのに比べ、レゲエではベースがリードのインストルメントであり、ドラムとベースは常に強調されている。リズムは独特である上、多くの打楽器があり、特にダブでは非標準的なミキシングが影響されている。レーベルのアートワーク、ユニークな曲名などもレゲエならではの魅力だ。

――最も好きなレゲエのレーベルは?
一つに絞るのは難しいけど、UppsettersはStudio Oneに並んで上位だよ。

――UK盤、Jamaica盤どっちの音を好みますか?
場合によるかな。ジャマイカ盤は、しばしば独特のミックスと異なるアートワークがある。でもUK盤はたまに音質のクオリティが良い場合がある。だから、特定のリリースと条件によって変わるよ。

――もし同じ曲で7インチと12インチならどっちを選びますか?
それも場合による。12インチはたまにエクステンドヴァージョンや、長めのダブ、さらに2曲ダブが入っている。だから12インチの方が聴く分には良いフォーマットな時もあるんだ。ただ7インチはDJをする際にサイズ、曲の長さやインパクトを含めた上で最適だよね。

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David Katz(デヴィット ・カッツ)

David Katz(デヴィット ・カッツ)
ジャマイカ音楽歴史家、ジャーナリスト、フォトグラファー、DJ。レゲエの情報を世界中に発信するキーパーソンである。「Solid Foundation:An Oral History of Reggae」やLee Scratch Perryの伝記「People Funny Boy:The Genius of Lee “Scratch” Perry」「Caribbean Lives:Jimmy Cliff」の書籍を手掛ける著者として名を知られ、その他雑誌、ラジオ、テレビ、ドキュメンタリー等でも様々な貢献を果たす。ジャマイカ、西インド諸島モナの大学でのフォーラムにてジャマイカ音楽についてプレゼンテーションを行い、Bunny Wailer、The Skatalites、Steel Pulse、Horace Andy、Jah Shaka、Beenie Man、 David Rodiganを含めた数々のレゲエアーティスト達とワークショップも実施している。現在では、ロンドンでレギュラーイベントも”Dub Me Always" も毎月開催している。さまざな形でレゲエという音楽を世界に伝える伝道師。
https://sites.google.com/site/authordavidkatz/
https://www.facebook.com/dubmealways

Yayoi Kawahito

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