ダンス・ミュージック界のレジェンドDanny Krivitにインタビュー。今でもレコードを愛する理由とは?

WRITER
Yayoi Kawahito

――どういうテイストのレコードに引き寄せられますか?
ほぼ全てがソウルだね。さっきも話したように最初にレコードを集め始めた時は、ロックに囲まれていた。僕が惹かれたロックでさえも、ダンスロックやソウルフルなロックだったね。本当にあらゆるジャンルの音楽が好きだから、常に様々なジャンルのソウルフルな側面を探している傾向がある。ひとつにこだわりたく無いし、ジャンル問わず幅広く選んでいるけど、やっぱりソウルフルなテイストが中心だね。

Photo by Hazuki Wada

――718 Sessinonsなどの7インチのDJセットはとても印象的です。

焦点を当てているのがピクチャースリーヴなんだ。写真を見る事でアーティストの感じがわかるし、インスピレーションも湧くからね。実際、この間のイベントでプレイした時も、観客を見てフロアの雰囲気を見て、感じるままにプレイして、半分くらいかけようとしていた曲を忘れたよ。その瞬間がDJをしている時の中でとても最高なんだ! 7インチを好む人の多くは、30秒、1分の短さでバン!バン!と曲を素早く切り替えていく傾向にあると思うけど、でも僕は逆なんだ。ロングヴァージョンを好んで集めているよ。やっぱり自分の好きな曲だからこそ出来るだけ長く聴いていたいし、聴き慣れているしね。それぞれの曲の雰囲気や感覚を失いたく無いし、7インチだとヴァージョンによっては楽曲の良さを失うものもあるから。

Photo by Nobuteru Hirata

――あなたの人生にとって貴重なレコードとは?
僕の育ったグリニッジ・ヴィレッジは音楽関係者が集まっていて、父親の経営するThe Ninth Circleを通して数々の業界人に出会ったんだ。近所にはJimi Hendrixのスタジオがあって、彼とはThe Ninth Circleで出会った。そして僕の住んでいたビルの上の階にはPolydorの副社長が住んでいた。彼に「DJをしてるんだろう? プロモを取りに事務所においでよ」と誘われ、事務所に案内された。上の階のフロアにはぎっしりとリリース予定のプロモの箱だらけで。そして彼は、僕にJames Brownを紹介してくれた。全身スーツ姿のJamesは「DJなんだ! じゃあ僕の最新リリースを渡さなきゃね」とプロモ盤を渡してきたんだ。数ヶ月先にリリース予定のJBの「Get on the Good Foot」とLyn Collins の「Think」をね。プロモ用の白ラベルで、普段見慣れているのと違うから一瞬ハッとなって時が止まったよ。その時DJをしているということを真剣に捉え始めたんだ。ずっと僕のアイドルだったJames Brownにレコードを渡された時、自分はプロのDJなんだと確信した。あれは1971年の出来事だったね。未だにこのレコードを大切に持っているよ。

James Brown - Get on the Good Foot - white label promo LP



Lyn Collins – Think(About It) - white label promo LP



Lorraine Johnson - The More I Get, The More I Want (Rafael Charres promo only RMX)


僕にとってとても意味のあるレコードで、未だに現場でかけるし色褪せない一枚。このレーベルで働いていたFrancois Kでさえも持っていないって話していた、本当に手に入らない一枚なんだ。

Photo by Nobuteru Hirata

来日公演スケジュール
4/26 (Fri)-Mago (Nagoya)
4/28 (Sun)-Keith Flag (Fukuoka)
4/29 (Mon)--Minority (Toyama)
5/2 (Thurs)-Contact (Tokyo)
5/3 (Fri)-Stone Love (Hakodate)
5/4 (Sat)Precious Hall (Sapporo)

リリース情報
Labelle - What Can I Do For You / Messin' With My Mind 7" edits By Mr K on Most Excellent Records  (3月リリース予定)

"Rebel Nation" (Danny Krivit Edit) (4月リリース予定)
 by Louie Vega, Patrick Adams & Cloud Two - Rebel Nation Feat. Anané. - Nervous Records

7インチ510曲入りBOXセット(レコードストアデー発売予定)
Most Excellent Unlimited Presents Edits By Mr K Club Box,
Five 7"s = 10 songs
Twice As Nice (7" Edit By Mr K)-52nd Street
One More Try (7'' Edit By Mr K)-Ashford & Simpson
Come Back Lover (7'' Dub Edit By Mr K)-Fresh Band
Opposite People (7'' Edit By Mr K)-Fela Kuti
Release Yourself (7'' Dub Edit by Mr K)-Aleem
212 (7'' Edit By Mr K)-Salsoul Orchestra
If You Feel Like Dancin (7" Edit By Mr K)-94 East Ft Prince
The More I Get, The More I Want (7'' Edit By Mr K of Rafael Charres promo RMX)-Lorraine Johnson
Hot To Trot (7'' Edit By Mr K)-Alfredo De La Fe
Woman (7" Edit By Mr K)-Disco Ladies

7インチDanny Krivit Edits / Nervous records(レコードストアデーリリース予定)
Rain (DK 7" Edit)-Kerri Chandler
Rain (DK 7" Edit of Atjazz RMX)-Kerri Chandler
Rushing (DK 7" Edit of Mood II Swing Dub)-Loni Clark
It Makes A Difference (DK 7'' Edit of DK RMX)-Kim English

Danny Krivit

Danny Krivit
DJ、プロデューサー、リミキサー、VJ。ニューヨークのウェスト・ヴィレッジで生まれ育つ。名門レーベルKing Street、Sal Soul、TK Discoなどのプロデュース、リミックス、リエディットを手掛け、作品数は300曲以上。96年からFrancois KとJoe Claussellと共にBody&SoulのレジデントDJを務め、ディスコからハウス、ガラージ、ディープ・ハウスをプレイする、ニューヨークのダンスミュージック界のレジェンド。

http://dannykrivit.net

Interview by Yayoi Kawahito
Photo by Nobuteru Hirata & Hazuki Wada

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