女性のためのレコードセミナーが開かれていること、ご存知ですか?

WRITER
村岡紗綾

これまで男性のイメージが強かったレコードの世界。しかし最近はレコードに興味を持つ女性も増えてきているようです。そんな女性を対象に2月20日に東京・三軒茶屋で女性のためのレコードセミナー「ME AND MY RECORDS #2」が開催されました。このセミナーは2015年に第1回目が開催され、今回は2回目。久しぶりの開催となりました。

「レコードには不思議な魔法、魔力がある。」そう語るのは、愛知のアナログレコードとDJ機材の専門店OTAIRECORDのようすけ管理人さん。彼が、本セミナーの司会進行を務め、わかりやすく丁寧にレコードの使い方をレクチャーしていきます。その内容は、音が鳴る仕組みや聴くために必要な機材、レコードの持ち方から針の落とし方まで。会場では軽食が用意されたり、参加者で実際にレコードに針を落とす経験を共有したりと、アットホームな雰囲気でセミナーは進んでいきました。

ゲストコメンテーターは、日本精機宝石工業株式会社JICOで営業を務める宮田さん。なんとJICOは、創業140年を迎えるレコード針の老舗!そんな歴史ある会社に勤める彼女はDJとしても活動しており、The Notorious B.I.Gや、Grover Washington Jr.など自身のお気に入りレコードを掛けながら「針を落とした時のあたたかいプチプチ音が好き」「ジャケットが大きいのも好き」とレコードに対する魅力を語りました。

また、JICOの代表取締役社長である仲川さんも登壇し、自身が考える良い音の定義を説明。

「良い音とは何ですか? これは職業柄とてもよく聞かれる質問です。生の人が楽器を鳴らす、歌うなど…人が自分の力で奏でる音が私は一番美しいと思ってます。決して生の演奏には敵わないけれど、生に一番近い音がレコードの音だと私は思います。」

写真左からようすけ管理人さん、宮田さん、仲川さん。JICOは、アナログレコード初心者向けに発売されているプレーヤーの音を向上させるレコード針「4RB ELIPTICAL」、「4RB CONICAL」の2モデルを3月15日に発売。この日、会場で聴き比べがありましたが、はっきりと違いがわかるほど向上していました。

もう1人のゲストコメンテーターは、HMVの販売スタッフ・武田さん。高校時代、1980年代のパンクにのめり込むうちに、レコードでしかリリースされない彼らの音楽を聴くためレコードを買うようになったそうです。会場では、HMVからレコードの出張販売も行い、今回集まった参加者たちとレコードの話題で盛り上がっていたのも印象的。女性ならではの音楽の楽しみ方に、同性である筆者の私も共感。

「下調べをして、目当のレコードを探しに来る男性とは違って、ざっくりと好きな曲を探していたり、ジャケット見て“ああ、これ可愛い”といった目線を持っていたりするのが女性の特徴です。うちのお店はジャケットに惹かれて視聴することもできるし、視聴して違うと思ったらやめてまた別のを探すことも気軽にできるので、ぜひ立ち寄ってみてください。感覚値ですが、以前は女性のお客様は10%もいなかったように思います。でも今は20%くらいにジワジワ増えてきているように思います。それは、インスタの流行があったり、ポップスシーンの有名なアーティストがレコードをリリースするケースが増えていることが、理由のひとつだと思います。」

写真右が武田さん。

気になる参加者たちの反応はどうでしょう?

「父のプレーヤーはあるんですけど、レコードを聴いたことがなくて。レコードを買うという経験もまだですが、レコードかっこいいな、みんなどんな風に楽しんでいるのかな?と思い、参加しました。とても良いプレーヤー、スピーカーで聴き馴染みのある曲をレコードを聴いて、ライブ会場にいるみたいだなと思いました。ヘッドホンで音の聴き比べをするのが好きなんですけど、こんな風に音の違いを聴き比べる機会がなくて、本当に全然違うんだと思ってびっくりしました。良い機材はとても高そうですけど、将来揃えたいなって思いました。」(26歳 会社員)

このイベントは今後も定期的に開催されるそうなので、興味のある読者の方はぜひ参加してみてください。レコードに関するキホンのキから、難しい専門用語を使わずに教えてくれるのでオススメです!

イベント詳細
https://www.otaiweb.com/event/meandmy2018_2_20/

取材・文:村岡紗綾
写真:山本将志

世界中のレコードを、その手の中に
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