「酒とレコードと男と女」お酒とレコードを楽しめるお店を巡る(第3回)

WRITER
ジョー横溝

ワールドキッチン バオバブ world kitchen BAOBAB


独特なカルチャーが根付き、コアな音楽ファンが集う街・吉祥寺。
その吉祥寺において、開店して7年、常に音楽好きが集う吉祥寺一のフリーダムスポット「バオバブ」。

週に何度かアフリカ〜レゲエ〜ラテン〜ファンクからシンガーソングライターまで様々なジャンルのライヴも開催されていて、読者の中にはライヴ目当てに足を運んだことがある人もいると思う。

取材で訪れたこの日もライヴが行われていて、40人ほど入れるお店は満員。お酒を片手にライヴを観る時間は、本当にラヴ&ピースだ。
でも、この店「バオバブ」にはライヴ開催の有無に関係なくラヴ&ピースな時間と音楽が流れている。それがアナログ。そして、そのアナログはそんじょそこらのアナログとは違う。オーナーのYOSUKE BAOBABUさんが、中南米、アフリカでDIGしてきたアフロ、ラテン、カリブのお宝ばかりなのだ。

そして、店内にはそのお宝アナログが至るところにおいてある。 その収集方法はYOSUKE BAOBAUさん自身が年に1度、1ヶ月ぐらいかけて現地をDIGするというもの。そのエピソードもまた面白い。例えば、店内に入ってすぐ左の壁にかけてある写真は、西アフリカはベナンでのDIGの時のもの。土に埋まっていたお宝レコードを文字通りDIG=発掘している。

或いは、6、7年前のパナマでの話も面白い。パナマシティに行くと、レコード屋はすでにDIGされた後で大した収穫がなく、DIGは諦め、パナマ運河でも見ようとタクシーに乗り込んだ。タクシーの運転手から、「どうした?」と話しかけられ、「レコード掘りに来たが、全然ない」と答えたら、運転手の実家にレコードがたくさんあるという。1時間ほど飛ばしてもらい実家に着くと、ガレージの隅っこの段ボール箱に裸のまま入れられた7インチのお宝が山のように埋まっていたそうだ。聞けば、運転手の母ちゃんは元DJだったという…。そんなエピソードを聞きながら、酒を飲み、そのお宝アナログの音を聴くのは最高だ。

お酒も回ってきたので、無理を言って、YOSUKE BAOBABUさんにここ最近のお気に入りの1枚を挙げてもらった。それが、アフリカ大陸の西方沖にあるカーボベルデという小さな国のBANAというアーティストの「SAYKO」という7インチ。

そう、コレ、日本語の“最高”がタイトルになっています。聞けば、カーボベルデには昔、日本のマグロ漁船の会社があり、長い漁の後、島に立寄り島の素晴らしさに発していた“最高!”という言葉がこの歌のサビで“サイコーダヨ!”と歌われている最高のキラーチューン!!!この曲をはじめ、店内で流れていたレコードはどれも初めて耳にした曲ばかりだったが、自然に体が動きだすハッピーチューンばかり。こんな幸せを知らないなんて損としか言いようがない。

ぜひともアジア〜ブラジル〜ジャマイカ〜アフリカなど南国の陽気で絶品なご飯を食べながら、世界のビールやカクテルとともに音楽を堪能して頂きたい。 この日頂いた、パクチーと鶏挽肉のメキシカンタコスご飯とジャークチキンは絶品で、美味しいビールも相まって、まさに「SAYKO!」と歌いたくなる夜だった。

ワールドキッチン バオバブ
☆住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-4-6 小原ビルB1
☆営業時間:[月・火・水・木・日]18:00~翌1:00、[金・土・祝前]18:00~翌2:00
☆定休日:年中無休
☆予算;3000円
☆音楽のジャンル:アフリカ ラテン カリブ レゲエ ブラジル
☆レコード数:カウント不能!
http://wk-baobab.com

世界中のレコードを、その手の中に
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