和モノ細道 ~おさけききくらべ編~

WRITER
やまのぼる

年が明けてだいぶ経ってしまいましたが、2018年あけましておめでとうございます。
忘年会から新年会の宴会ラッシュで、痛飲された人も多いかと思いますが、今回は、そんな人たちにピッタリの「おさけ」という直球タイトルのレコードについてです。

和モノDJイベントでは、アッパーな内容と、おさけのことを「キ○ガイ水」と呼ぶ言葉のパンチ力で、数年前から盛り上がる曲の定番として、頻繁にプレイされてきたのですが、この名曲「おさけ」は、3種類存在しており、それぞれ違ったアレンジで、楽しませてくれるので、発売順にご紹介していきます。

■ジョージ山下とドライ・ボーンズ(1966年発売)

一番最初に出たのがこの盤で、個人的には一番好きなアレンジです。厳かな雅楽の音色で始まりますが、突然「おさけ!」の掛け声とともに、パカポコパカポコと鳴るパーカッションに、この当時ブームだったエレキサウンドが加わるラテンロックで、ジェントルながらしたたかに酔っ払ったヨコワケハンサムが頭にネクタイ巻いてラウンジで踊っている様が想像できます。

■ジョージ・杉村とレッド・ミナーレ(1971年発売)

ジョージ山下とドライ・ボーンズ盤の5年後に発売されたのが、こちら。
演奏のグルーヴィー度では断トツでこの作品ですね。とにかくベースのうねり具合がハンパじゃないです。ド派手なホーンを伴う前奏からの「おさけ!」の後、地を這うベースが終始ドゥルドゥルうねりまくっています。男女混成歌謡コーラスグループがブラスロックバンドChaseの演奏で歌っているような荒々しいマッシュアップ感が魅力。

■越路愛子(1971年発売)

ジョージ・杉村とレッド・ミナーレ盤とほぼ同時期の発売なので、競作だったようです。いきなり「おさーけー!」とエコーが効いた越路愛子の鳴き声で始まるこの盤は、テンションの高さではレッド・ミナーレ盤に負けていませんが、越路愛子のチャキチャキした歌声や、せわしなくかき鳴らされるアコースティックギター、「ヤヤヤヤン!」という男女コーラス、ポコポコなるパーカッションなど、ジャケットからもビンビン伝わってくる通り、他の「おさけ」に比べて、コミカル感が強いので、やたら盛り上がっている町民会館の宴会といった雰囲気。今にも泥酔おやじの下衆な下ネタが聴こえてきそうです。
おまけで、味のあるイラストが書かれたプロモーションシートも載せておきます。曲のイメージとは全然違いますね。

というわけで、ご紹介した「おさけ」ですが、聴いてみたいという人は、DONUTS MAGAZINEでも連載されている吉沢dynamite.jpさんとCHINTAMさんのDJイベント「グルービー和モノサミット」へ遊びに行けば聴ける可能性が高いので、ぜひ遊びに行ってみて下さい!
次回はこちらだそうです!

●2月4日(日)13時-22時
『東中野ビストロDE麺酒場燿ひかる meets GROOVY和物SUMMIT』

¥2000/1D(出入り自由)
Live: 黒川沙良
G和S DJs: 吉沢dynamite.jp/CHINTAM/川西卓/守道健太郎
ビストロDE麺酒場燿 DJs:SASUKE/MASH(exスケボーキング)/MOMOSE/KAY/伊藤多実子

やまのぼる

やまのぼる
四国・徳島在住の歌謡レコード好き。大阪で中古レコード店員をしていた20代半ば、それまで聴いていたダンスミュージックのルーツ追いの最中に、昭和歌謡と遭遇。珍奇な世界に魅了され、以降、笑えて踊れるレコードばかり買ってしまう病にかかったまま現在に至る。

世界中のレコードを、その手の中に
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