Barrington Levy 「Looking my love」/origami PRODUCTIONSのファンに今聴いて欲しいレコード

WRITER
origami PRODUCTIONS代表 対馬芳昭

Tom Mischに続くのは、、、ガラッと変わってコチラ!

Barrington Levy「Looking my love!」

縁遠い方も多いかもしれませんがレゲエです。

今回は音の前に“レコード”という物自体にフォーカスしたいと思います。

まず、最近の若い人達の間で巻き起こっているレコードブーム。

個人的にとても嬉しく思っています。

我々が血眼になって買い漁ったレコード、そのカルチャーが世代を超えて引き継がれている事が何より嬉しいです。

若い世代からは「12インチはCDよりもジャケットが大きくてインパクトがある!そして7インチは形が可愛い!」なんて話を聞きます。そして「あの黒い円盤に針を落とすと音が出るというマジックにグッとくる」と。

我々世代は逆にレコードが当たり前で、むしろCDが出た時に「未来が来た」と驚いたものです。CDは利便性が素晴らしい、レコードはとにかく圧倒的に音が太いというところで使い分けて聴いたりしていました。

加えてレコードにはより愛着を持てる魔力があります。特に個人的にスペシャルなのはレゲエの7インチ。いわゆるジャマイカ盤(ジャマイカでプレスされたレコード)です。

ジャマイカ盤はズバリ、粗悪(笑)

注意して買わないと反りがひどくて針がボンボン飛びます。そしてエッジがザラザラでよく手を切ります。レーベル面のシールがズレててアーティスト名が切れてたりします。またセンターホールの大きさもちょっと小さかったりしてアダプタが入らない、などなど・・・。

まずはそこを“手直し”する事から始まります。

ガラス板や重石を乗せて反りを直し、ヤスリでザラザラを取り、センターホールの大きさを調整。それらの儀式を終え、やっと針を落とす!

もうこの時点で愛着湧きまくりの1枚になるんです。

しかもジャマイカ盤はジャケもなく、白いインナースリーブのみ。多くの場合、レーベル面も1色か2色刷りのマット紙。その中でどうにかして個性を出そうと努力するレーベルの姿勢。
それがにじみ出てるんですね。

今の「可愛い感じ」とは真逆のストイックな出で立ちですが、遠い南国から渋谷まで遥々運ばれてきた7インチの円盤に心躍るわけです。映画ロッカーズの中で見ていたあのレコードが手元に!的な。

もちろんレゲエという音楽そのものが大好きなのですが、このレコードの面倒臭さがあるからこそ、より好きになったのかも、と思うわけです。

あのヴィニールと印刷とダンボール(その他諸々、笑)の匂いに加え、手間をかけてやっと聴けるという状況がより楽曲の良さを際立たせているわけです。

さて、前置きだけでここまで来てしまいましたが、肝心な内容に入ります。

今回の主人公Barrington Levyは言わずと知れたジャマイカの宝。カナリアボイスと形容される誰もが夢中になる独自の揺らぎと倍音豊かな声の持ち主で、ダンスホールからラヴァーズまで歌いこなす最高のシンガーです。

70年代から80年代にかけて盛り上がったダンスホールレゲエはその後様々なカルチャーと融合して進化を遂げていくわけですが、このころのズシリと重いサウンドは様々な音楽ジャンルがあれど、本当に唯一無二の個性を放っています。

レゲエカルチャーの1つであるワンウェイ(同じリディムの上でそれぞれのDeejayやSingerが自分の表現を披露する)もこの頃は本当に熱い時代で、Looking my loveのリディムReal Rockを使った名曲は多数あります。

そんな中でも、この遅いテンポ感の煙い感じとカナリアボイスの組み合わせはナンバーワン決定!なんです。

縁遠い方も多いと思いますが音楽は未体験であればあるほど楽しいし、最初は理解できなくてもストーリー、背景、カルチャーを知ったりする事で全然違うものとして聴こえてきたりします。

また、音で世界旅行ができるのも音楽の面白さです。
ぜひ食わず嫌いをせずに楽しんでみてください!

Barrington Levyのレコードは以下よりチェックして下さい。
http://www.soundfinder.jp/products/view/2055949/BARRINGTON_LEAVY_LOOKING_MY_LOVE

origami PRODUCTION
2006年、渋谷界隈のセッション箱で繰り広げられていたジャンルレスで世界レベルの東京ジャムセッションムーブメントに魅せられたYoshi Tsushima がビクターエンタテインメントを退社し、2007年にレーベル発足。渋谷ジャムシーンのアーティスト 30人を集めたバンド “JAMNUTS” のアルバムがヒット、その後メンバーが続々とソロアルバムをリリース。ネットを通じ国内のみならず世界中で話題となり、その独自のたたずまいと型破りで自由なレーベルのスタイルが多くの音楽ファンから支持される。現在は Ovall (Shingo Suzuki、mabanua、関口シンゴ)、Kan Sano、Michael Kaneko、Hiro-a-keyが所属。そして 45 a.k.a. SWING-O、thirdiq (渥美幸裕)、Conguero Tres Hoofers、laidbook、竹内朋康など 数多くのアーティストがアルバムをリリース。所属アーティストは FUJI ROCK FESTIVALをはじめ各地のフェスの常連となると共に、メジャー/インディーズ、国内外問わず数多くのアーティストをプロデュース、リミックス、演奏でサポートしている。

世界中のレコードを、その手の中に
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