サイン入りレコード蒐集記 2020年2月(中編)
【 9 】

envy『THE FALLEN CRIMSON』LP
中川学、河合信賢、深川哲也
2020年2月11日 @恵比寿リキッドルーム
envyを観にリキッドルームへ。前作『Atheist's cornea』から5年振り、そして現メンバーで初めて制作されたニューアルバム『THE FALLEN CRIMSON』のレコ発ワンマン。
新作のアナログ盤が先行発売されることを知り、オープン前から物販の列に並ぶことに。通常の黒盤と限定カラー盤があったので、迷わず黒盤を選択。カラー盤やピクチャー盤は好みじゃないので。
この時点でまだ当日券を販売していたので「もしかしてチケットがあまり捌けてないの?」と思ったけど、蓋を開ければ超満員。そりゃそうだよね。みんな待ってたんだから。ニューアルバムの楽曲を中心に、"左手"や"さよなら言葉"等の人気曲も組み込まれたセットリストで文句なし。至福の2時間。
【 10 】


SHELLSHOCK『SELF DEFENCE』7"
伊藤彰
2020年2月16日 @新宿ロフト
【 11 】


LAWSHED「Don't Urge Disorder / Dumb Millions」flexi 7"
SUZUKI
2020年2月16日 @新宿ロフト
久々にロフトで開催された「酒ナイト」へ。PULLING TEETH後援会長の染谷剛氏の御厚意により666杯のドリンクが来場者に振舞われる太っ腹なイベントです。
入場して一杯目の振る舞い酒をありがたく頂戴した直後にSHELLSHOCKの伊藤彰さんに遭遇。国内外のスラッシュメタルバンドの中で最も好きなSHELLSHOCKのリーダー。正真正銘のレジェンドです。こちらの身体の状態が芳しくないことを知ってくださっていた伊藤さんから温かい言葉をいただき恐縮しながらも、ちゃっかり7インチを差し出してサインをゲット。我ながら図々しい男です。
そうこうしているうちにバーステージでSCRAP TAMBOURINEが演奏開始。20代の頃、足繁くライブに通っていたバンドです。下半身に故障がある為、隅の方で観るつもりでしたが、いつの間にか最前列で拳を振り上げていました。2018年に再始動したSCRAP TAMBOURINEを観るのはこの日が初めて。初期のトリオ編成、激アツでした。
バーステージでKANDARIVASとミミレミミを観てからメインステージに移動してSHELLSHOCK。バンド内で大きな存在感を示していたベーシスト兼ヴォーカリストの千葉"DIE"政己氏が脱退してから一度もライブを観ていなかった為、彼がいないSHELLSHOCKを想像できず不安でしたが、取り越し苦労。現在のSHELLSHOCKをばっちり堪能させていただきました。
バーステージのトリはPULLING TEETH。当然ながら、この日一番の盛り上がり。主役なんだからメインステージでやってもらいたかったけど、SUZUKIさんがバーステージを好んでいるということなので仕方がありません。個人的には広いステージで観たいバンドなんですけどね。
終演後、SUZUKIさんにサインをお願いしたのはLAWSHEDのソノシート。COCOBATに加入する前にSUZUKIさんが在籍していたスラッシュメタルバンドです。このソノシートとSHELLSHOCKの7インチをきっかけに80〜90年代国内スラッシュメタル界隈の懐かし話が次から次へと。持参した甲斐がありました。
【 12 】


大神「大怪我」12"
TSUTCHIE
2020年2月20日 @下北沢フラワーズロフト
ロフトプロジェクトの加藤梅造社長のお誘いを受け「しりあがり寿 presents (有)さるハゲロックフェスティバル番外編 - 冬季ロクリンピック 2020」へ。会場は2月2日にオープンしたばかりのフラワーズロフト。梅造社長はSUPER JUNKY MONKEYやWRENCHのライブで一緒に大暴れしていた友人です。「さるハゲロック」にパンチの効いたブルースのベーシストとしてSUPER JUNKY MONKEYのかわいしのぶちゃんが出演するので誘ってくれたのでしょう。ありがたいことです。
イベントの詳細を確認すると、出演者の中にSHAKKAZOMBIEのTSUTCHIE氏の名前を発見。ということで、SHAKKAZOMBIEとBUDDHA BRANDが共演した日本語ラップクラシック「大怪我」の12インチを持参。ロビーでしのぶちゃんと談笑していたところにTSUTCHIEさんが現れたので、抜かりなくサインをゲット。TSUTCHIEさん曰く「20年前からずっと同じサイン」とのこと。
続きは後編で。
(後編に続く)
五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)
レコード&昭和プロレス愛好家。 ライブハウスやクラブに足を運び、レコードにサインを入れてもらうことに喜びを感じる生き物。 そんなサイン入りレコードにまつわるアレコレをA to Z順に綴る。ちなみに、生まれて初めてサインをお願いした有名人は故ジャイアント馬場氏。 (でも本当は80年代の新日&UWF派。好きなレスラーはブロディ、藤波、小林邦昭、後藤達俊、阿修羅原!)