サイン蒐集家ゴベの『サイン入りレコード A to Z』第56回 4 HERO

WRITER
五辺宏明

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回取り上げるグループは私にとって非常に重要な存在で、彼等の作品に出会わなければ、四つ打ち以外のダンスミュージックを聴いていなかったかも知れません。

第56回 4 HERO

月の半分以上、ハードコアやミクスチャーロックバンドのライブに通い、ステージダイブを繰り返していた私がダンスミュージックに興味を持ち、クラブに行くようになったのは90年代の中頃です。といってもライブの方が圧倒的に好きだったので、最初のうちは近しいバンドが出演するイベントに顔を出すことが多く、そういった場所でよく耳にしたのがジャングルでした。新しい音楽に敏感なバンドマン達がフロアで踊っていたジャングルに魅力を感じることができなかった私は、ジャングルから派生したとされるドラムンベースにも同じような印象を持っていました。ある曲に出会うまでは。


GOLDIE「Inner City Life」12"
(FXX 267, 850 367.1)

4 HEROが手掛けたリミックスです。この曲をきっかけにGOLDIEと4 HEROの存在が気になるようになり、ドラムンベースに対する苦手意識も払拭されました。
最初に買った4 HERO名義のレコードがこちら。



4 HERO『EARTH PIONEERS』12"

DEGO
1999年9月25日 @新宿リキッドルーム

1997年に発表された2枚組の12インチEP。
URSULA RUCKERのポエトリー・リーディングをフィーチャーした"Loveless"に大きな衝撃を受け、くる日もくる日も狂ったように聴き続けました。
そして翌年リリースされた待望のフルレンスアルバムが『TWO PAGES』です。


4 HERO『TWO PAGES』LP

DEGO
2000年9月16日 @新宿リキッドルーム

CDは2枚組。アナログはなんと4枚組の大作。ジャンルを超えて支持された歴史的名盤です。

さらに同年。DEGOは自身のレーベル、2000 BLACKを設立。次々と革新的な作品を発表していきます。


DEGO「Dumped Funk」12"

2000年3月19日 @新宿リキッドルーム

ブロークンビーツと呼ばれる彼等の音楽は新鮮で、2000 BLACKやMAIN SQUEEZE、LAWS OF MOTIONといったレーベルからリリースされる12インチを片っ端から購入。当時、渋谷にあったマンハッタンレコード3号店で毎週新譜をチェックしてました。

新宿にあった頃のリキッドルームで開催されていた2000BLACKのパーティにも全回足を運んでます。
最も印象に残っているのは2000年3月19日。DEGOのDJプレイ中、ブースにFACEが登場。『TWO PAGES』に参加している女性ヴォーカリストです。"Escape That"や"Star Chasers"等の名曲を熱唱。
DEGOのプレイを満喫した後、ロビーで知人と談笑しているところに出番を終えたFACEが現れたので、彼女が参加している4 HEROのレコードにサインを入れてもらいました。


4 HERO「Star Chasers」12"

FACE
2000年3月19日 @新宿リキッドルーム

世界中で様々なイベントが開催された20~21世紀のカウントダウンも「2000 BLACK COUNT DOWN」を迷わず選択。国内外の著名DJが集結したビッグイベントで、世紀をまたいだ瞬間の光景は今でも脳裏に焼き付いています。
終演後、IG CULTUREとDEGOにサインをお願いしました。今世紀最初に入手したサインということになります。



V.A.『2000BLACK presents "the GooDgOOd"』LP

DEGO
2001年1月1日 @恵比寿ガーデンホール

その後もDEGOのプレイを何度か聴きに行きました。
2013年にはGOLDIEと共に来日。ドラムンベースを好きになるきっかけになった2人のバック・トゥ・バックは胸アツでした。



DEGOとMARC MACはそれぞれコンスタントに作品を発表していますが、再び4 HERO名義のアルバムが制作される日は来るのでしょうか? ずーっと待ってるんですけど。

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)
レコード&昭和プロレス愛好家。 ライブハウスやクラブに足を運び、レコードにサインを入れてもらうことに喜びを感じる生き物。 そんなサイン入りレコードにまつわるアレコレをA to Z順に綴る。 ちなみに、生まれて初めてサインをお願いした有名人は故ジャイアント馬場氏。 (でも本当は80年代の新日&UWF派。好きなレスラーはブロディ、藤波、小林邦昭、後藤達俊、阿修羅原!)

世界中のレコードを、その手の中に
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