サイン蒐集家ゴベの『サイン入りレコード A to Z』第54回 THE DRIFTERS

WRITER
五辺宏明

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はあの人達だョ! 全員集合~

第54回 THE DRIFTERS

レコード専門の『ドーナツマガジン』に掲載されるコラムに「THE DRIFTERS」というグループ名が載っているということで、リズム&ブルースやドゥーワップのグループとして知られる米国のTHE DRIFTERSを思い浮かべる方がいらっしゃるかも知れませんが、そんなはずがありません。『8時だョ! 全員集合』や『ドリフ大爆笑』で一世を風靡したあの国民的人気グループの方です。
いかりや長介、加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けん。5人の名前を聞いただけで様々な名場面が蘇ってくるのは私だけではないでしょう。これほど胸が熱くなる5人組はUWF軍団の前田日明、藤原喜明、木戸修、高田延彦、山崎一夫くらいしか浮かびません。
(というこは、佐山聡は荒井注ってことになるのか?)

・・・WU-TANG CLANの回でも同じようなことを書いてましたね。すみません。
話をドリフターズに戻しましょう。紛らわしいので、以下はドリフで統一します。

初めてドリフのメンバーを生で見たのは1995年9月21日。
友人に誘われ「RAP MIYO-CHAN」というシングルをCha! K.A.T.O. with BRAND NEW MONKEYS名義で発表した加藤茶のライブを観に、新宿パワーステーションへ。正直、このユニットに惹かれる要素はほとんどありませんでしたが、「こんな機会でもなければ加藤茶のライブを観ることなんて一生ないかも?」と思い快諾。まぁ、一番の決め手になったのは、会場が当時の住まいから歩いて10分程度で行けるパワーステーションだったことなんですけどね。
ライブが始まり、加トちゃんが登場すると、割れんばかりの大歓声! そりゃそうだよ、加トちゃんだもん。みんな好きに決まってます。
加トちゃんのドラムソロやヒゲダンス(ステージ上から加トちゃんがグレープフルーツを投げて、フロアにいる客に持たせたフォークに刺すというパフォーマンスまで!)をばっちり堪能させていただき、結果的には大満足。

ドリフのメンバーで実際に会ったことがある方がもう1人。高木ブーさんです。HMVで行われたインストアイベントに参加しました。


ザ・ドリフターズ「ゴー ウエスト/ドリフのズンドコ節」7"

高木ブー
1999年7月10日 @HMV新宿サウス

サインを入れていただいたレコードは、70年代後半にTBS系列で放映されていた人形劇『飛べ! 孫悟空』の挿入歌。そしてカップリングは説明不要のドリフクラシック。和モノディガー垂涎の1枚です(嘘)。
『飛べ! 孫悟空』はドリフ版の『西遊記』で、孫悟空(志村)、三蔵法師(長介)、沙悟浄(仲本)、猪八戒(ブー)、そしてカトー(加トちゃん)の珍道中を毎週楽しみにしていました。ちなみに馬を演じたのは、すわしんじさんです。「ドリフ第六の男」と呼ばれていましたね。
この7インチが我が家にある唯一のサイン入りドリフ盤ということになります。もちろん嬉しい1枚に違いありません。ただ、高木ブーさんのサインがすわしんじさんの顔に被ってるんですよね。濁点がもう少しズレていれば・・・。



この時点で高木ブーさんに再びお会いできる機会が訪れるなんて思いもしませんでした。しかし・・・。

2018年12月22日
元プロレスラーのキラー・カーンさん(以下カンさん)が経営する居酒屋カンちゃんで、BBのRYUJIさん(COCOBATの初代ヴォーカリスト)、BB & COCOBATフリークのHさん・Mさん御夫婦と忘年会。詳しいことは第3回(COCOBAT)第30回(COCOBAT / DOOM)第52回(BB)を御覧いただきたいのですが、RYUJIさんはこの世で一番緊張してしまうくらい憧れの存在です。そんなRYUJIさんとカンさんのお店に行くことになったんですから。大事件です。入店するとカンさんが陣取るレジ前のテーブルに案内されました。私の右隣にカンさん、左隣にはRYUJIさんがいるという凄い状況です。

乾杯してから十数分経った頃、予期せぬスターが現れました。なんと高木ブーさん御一行様が御来店! しかも我々の隣の席に案内されたのです。キラー・カーン、私、RYUJI、高木ブーという並びに!(敢えて敬称略)
おそらくウクレレ仲間の忘年会だったのでしょう。杯を重ねていくうちに、交互にウクレレを弾き始めた御一行様。もちろんブーさんも。メニュー表で仕切られただけの同じテーブルにいるブーさんが、RYUJIさんの隣でウクレレを弾いてたんですよ! 子供の頃の週末といえば金曜8時は『ワールドプロレスリング』、土曜8時は『全員集合』。20代の週末はライブハウスでCOCOBATを観ていた訳です。40代になってこんな週末を迎えるとは。
さらにMさんがこぼした酒がブーさんにかかってしまうというアクシデントが勃発。しかしブーさんは全く怒ることなく、むしろそれをきっかけに我々に声をかけてくださり、記念撮影にも応じてくれました。めちゃくちゃイイ人!

*おまけ
2000年2月9日、新宿リキッドルームのイベントに出演したMAD3のことを綴らせていただきたいと思います。ちなみに対バンはゆらゆら帝国とDMBQ(濃い!)。
1、2曲演奏した後に、この日最初のMC。

EDDIEさん「今日、荒井注が亡くなったね。みんなドリフは誰が好き?」

観客「志村~ 加トちゃ~ん」

ゴベ「長介!!!」

EDDIEさん「長介渋いね(笑)。でもオレは仲本工事だワンツースリフォォォォォ」

と言って次の曲に入りました(笑)。ドリフ愛に満ちた哀悼の声として、脳裏に刻まれています。

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)
レコード&昭和プロレス愛好家。 ライブハウスやクラブに足を運び、レコードにサインを入れてもらうことに喜びを感じる生き物。 そんなサイン入りレコードにまつわるアレコレをA to Z順に綴る。 ちなみに、生まれて初めてサインをお願いした有名人は故ジャイアント馬場氏。 (でも本当は80年代の新日&UWF派。好きなレスラーはブロディ、藤波、小林邦昭、後藤達俊、阿修羅原!)

世界中のレコードを、その手の中に
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