サイン蒐集家ゴベの『サイン入りレコード A to Z』第48回 WU-TANG CLAN

WRITER
五辺宏明

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はヒップホップ界の最強軍団です。プロレス界で例えるならば、鋭い蹴りと関節技を武器に新日勢をボッコボコにした業務提携時代のUWF軍団といったところでしょうか。前田日明、藤原喜明、木戸修、高田延彦、山崎一夫。彼等の名前を聞いただけで胸が熱くなります。「わがままな膝小僧」、「キックとサブミッションの2丁拳銃」等の古舘節が蘇ってまいりました。山本さん、どうですか?(と、古舘調に)

・・・冒頭から大幅に脱線してしまいました。プロレス界で例える必要性など全くありませんね。すみません。ちなみに最後の「山本さん」とは、もちろん山本小鉄のことです。実況の古舘伊知郎、解説者の山本小鉄と桜井康雄。新日本プロレスの黄金期を支えたスーパートリオです。

・・・ちっとも反省してませんね。重ね重ねすみません。小鉄さんや桜井さんのことが気になる方は『ワールドプロレスリング』のウィキペディアでも覗いてみてください。
それでは~

第48回 WU-TANG CLAN






WU-TANG CLAN『ENTER THE WU-TANG (36 CHAMBERS)』LP

RZA、OL' DIRTY BASTARD、RAEKWON、INSPECTAH DECK、U-GOD、MATHEMATICS、POPA WU
1997年5月15日 @タワーレコード渋谷店



1994年
カフェ・デラソウル(現在の横浜ベイホール)でWU-TANG CLANの初来日公演。残念ながらRAZ、GZA、OL' DIRTY BASTARDは不在でした。

翌日。渋谷のマンハッタンレコードで新譜をチェックしていると、なんとWU-TANG軍団が御来店!
近寄り難いオーラを放っていた軍団の中で1人だけファンに囲まれていたのがMETHOD MAN。群がるファンに嫌な顔ひとつせず対応していたので、私もサインをお願いすることに。この頃はまだサインを入れてもらう物にこだわりがなかったので、既に所有しているレコードをわざわざ買うこともないと思い、手帳にサインをお願いました。しかし、私の次に並んでいた女の子が、12インチのインナースリーブ(無地の内袋)にデカデカと書いてもらっているの見て、やはりレコードを買ってサインを入れてもらえば良かった、と激しく後悔。



1997年
WU-TANG CLAN、2度目の来日。

1997年5月15日
赤坂ブリッツ公演2日目のステージを数時間後に控えたWU-TANG CLANがラジオ番組に出演するという情報を入手。渋谷のタワレコで公開収録されるというので大急ぎで向かうと、平日にも関わらず多くのB-BOYが集まっていました。
ブース内で行われているインタビューに応じるメンバー達をガラス越しに眺めていると、背後から調子っぱずれな鼻歌が聴こえてきました。振り向くと、そこにはさっきまでブースの中にいたOL' DIRTY BASTARDが! B-BOY達は大騒ぎです。もちろん私も。前回の教訓を生かし、あらかじめ用意しておいたレコードを差し出してOL' DIRTY BASTARDのサインをゲット。大喜びで周りを見渡すと、いつの間にか他のメンバーも外にいて、ファンにもみくちゃにされていました。ブースの中はもぬけの殻。ラジオ収録がどのように終ったのかは不明です(笑)

ちなみにこの日はMETHOD MANとGHOSTFACE KILLAHが不在。飛行機遅延の為、まだ入国していないとのことでした。やはりマンハッタンでレコードを買ってMETHOD MANにサインをお願いするべきだった・・・と再び後悔。
しかし幸いなことに、私がチケットを取っていた翌日のクラブチッタ公演には間に合うというので一安心。2人にサインをお願いする機会があるかどうかは別として、全員揃ったWU-TANG CLANを観ることができる訳ですから。


WU-TANG CLAN「Protect Ya Neck」12"

RZA、GZA、OL' DIRTY BASTARD、RAEKWON、INSPECTAH DECK、U-GOD、MASTA KILLAH、CAPPA DONNA
1997年5月15日 @タワーレコード渋谷店

1997年5月16日
翌日。METHOD MANとGHOSTFACE KILLAHが無事に来日し、遂に全員集合! と思いきや、GZAがまさかの緊急帰国。そりゃないよぉぉぉ・・・。
とはいえ、彼等のライブは圧巻で、GZAがいないことなんて忘れてしまうくらいの大盛り上がり。特にMETHOD MAN。彼の一挙手一投足に釘付けでした。

ライブの中頃、不意にフロアの隅の方をゆらゆらと歩く見覚えのあるシルエットが目に留まりました。OL' DIRTY BASTARD(以下ODB)です。ステージ上はメンバーとクルーがごった返していた為、大半の客は彼がステージから消えたことに気づいていないようでした。するりするりと私の方向にODBが近づいてきます。何事かと思っていると、なんと私の前にいた女性を口説き始めました。しかも見事にフラれたのです! ライブ中にですよ(笑)
がっかりするODBと目が合った私は、とりあえず持参していた12インチを差し出しました。フッと苦笑いしながらサインを入れてくれたODBとガッチリ握手。頑張れODB〜

・・・というのがODBとの思い出です。一度でいいからフルメンバーのWU-TAN CLANを観たいと思っていましたが、その願いはもう叶いません。安らかに。


OL' DIRTY BASTARD「Shimmy Shimmy Ya」12"

1997年5月16日 @クラブチッタ川崎

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)
レコード&昭和プロレス愛好家。 ライブハウスやクラブに足を運び、レコードにサインを入れてもらうことに喜びを感じる生き物。 そんなサイン入りレコードにまつわるアレコレをA to Z順に綴る。 ちなみに、生まれて初めてサインをお願いした有名人は故ジャイアント馬場氏。 (でも本当は80年代の新日&UWF派。好きなレスラーはブロディ、藤波、小林邦昭、後藤達俊、阿修羅原!)

世界中のレコードを、その手の中に
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