サイン蒐集家ゴベの『サイン入りレコード A to Z』第19回

WRITER
五辺宏明

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はニューカッスル出身のへヴィメタルバンドです。

第19回 RAVEN

オリジナルメンバーであるJOHNとMARKのGALLAGHER兄弟と、1988年に加入したJOE HASSELVANDERによるスピードメタルバンド、RAVEN。
1979年から1980年代前半にかけて、イギリスで多くのへヴィメタルバンドがマイナーレーベルから作品を発表しました。NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)と呼ばれたそのムーブメントから登場したRAVENは、今なお現役で活動を続けているバンドです。
私の音楽的嗜好を形成する上で、最も重要な音楽はスラッシュメタルだと思っているのですが、「最も好きな海外のへヴィーメタルバンドは?」と問われたならば、迷うことなくRAVENの名前を挙げます。
(メタルファン以外の方には何を言っているのかちっともわかりませんよね。すみません。要は、凄く好きなバンドってことです)

10代後半、メタルキッズだった私がどれほどまでにRAVENを崇拝していたことか。
当時、毎週聴いていたラジオ番組がありました。日本のメタルゴッド、伊藤政則 a.k.a. MASA ITOHがパーソナリティを務める「POWER ROCK TODAY」です。その番組には人気投票があり、毎週必ずRAVENに投票していました。
後にその番組で仕事していた方と知り合う機会があった際、名前を告げると「あぁ、RAVENのゴベですね(笑)」と失笑されました。
この失笑というところがポイントです。残念なことに、RAVENの知名度はそれほど高くありません。現在のメタル界でRAVENがどういう位置付けにいるのかわからないのですが、当時はIRON MAIDENやJUDAS PRIESTを好きなメタルファンでさえ、「RAVEN? 知らない」なんて言われることが多々ありました。

そんなRAVENの初来日が1995年に実現。その頃はメタルよりもハードコアやミクスチャーロック、ヒップホップ等を好んで聴くようになっていましたが、RAVENの来日となれば話は別です。チケットを発売日に入手し、期待に胸を膨らませながらその日を待ちました。

1995年5月13日
そして当日。クラブチッタの前には多くのメタルフリークが集結していました。なんだよ、RAVENファンって結構いるじゃん!
(でも、その日の入場者でRAVENのTシャツを着ていたのは、おそらく私以外に1人しかいませんでした。嬉しくてその方に話しかけたんですから)
ただ、その日はオランダからSLEEZE BEEZというバンドも一緒に来ていたので、「みんな、そちらのバンドのファンなのでは?」と不安になりましたが、結果的には観客のほとんどがRAVEN目当てだったように思います。多くのメタルファンと一緒にRAVENの素晴らしいパフォーマンスを堪能することができた最高の一夜でした。

その日の演奏をライブアルバムで聴くことができます。

RAVEN『DESTROY ALL MONSTERS - LIVE IN JAPAN』CD

その後、RAVENは2度来日。もちろん足を運びました。

「NWOBHM 30th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2009」

「DESTROY ALL MONSTERS JAPAN TOUR 2015」

2015年7月4日
アストロホール公演の翌日、RAVENのサイン会が急遽決定。もちろん参加しました。

持参したのは、JOE HASSELVANDERが加入してから最初にリリースされた『NOTHING EXCEEDS LIKE EXCESS』。
ジャケットのデザインがごちゃごちゃしてるので、次作の『ARCHITECT OF FEAR』にしようかなぁ? とも思ったんですけど、やはり一番好きなアルバムを選択。前日のライブでやってくれたこのアルバムの収録曲、"Gimme A Break"が最高だったから。しかし・・・。

RAVEN『NOTHING EXCEEDS LIKE EXCESS』LP

JOHN GALLAGHER、MARK GALLAGHER、JOE HASSELVANDER
2015年7月4日 @ディスクユニオン渋谷パンク・ヘヴィメタル館

結果的には大失敗。わかりにくい仕上がりになってしまいました。

これで満足する訳にはいかないので、念の為に持ってきておいた「Hard Ride」の7インチをすかさず差し出しました。
(1人1枚ルールだったんですけど、記念撮影をせがむ参加者が続出してぐだぐだになっていたので、どさくさ紛れに)

RAVEN「Hard Ride」7"

JOHN GALLAGHER、MARK GALLAGHER、JOE HASSELVANDER
2015年7月4日 @ディスクユニオン渋谷パンク・ヘヴィメタル館

わーい、今度はばっちり!
JOE HASSELVANDERの前任ドラマー、ROB "WACKO!" HUNTERが叩いているシングルなので、GALLAGHER兄弟だけにお願いしたかったんですけど、親切なJOE HASSELVANDER氏がこちらにもサインを入れてくれました。
「おい、あんたはこのレコードで叩いてないだろ! あんたがRAVENに入る7年も前に出たシングルなんだぞ!」
・・・なんてことは決して言いませんよ。決して。

とかなんとか書いてみましたが、ほんとはめちゃくちゃ嬉しかったんですよ。私の中ではMETALLICAよりもSLAYERよりも、RAVENの方が遥かに上なので。

次回はSから始まるアーティストを予定しております。

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)

五辺宏明(ゴベ ヒロアキ)
レコード&昭和プロレス愛好家。 ライブハウスやクラブに足を運び、レコードにサインを入れてもらうことに喜びを感じる生き物。 そんなサイン入りレコードにまつわるアレコレをA to Z順に綴る。 ちなみに、生まれて初めてサインをお願いした有名人は故ジャイアント馬場氏。 (でも本当は80年代の新日&UWF派。好きなレスラーはブロディ、藤波、小林邦昭、後藤達俊、阿修羅原!)

世界中のレコードを、その手の中に
  • Google Playでアプリをダウンロード
  • App Storeからアプリをダウンロード

関連記事


新着記事

すべての記事をdig!