DJ CHINTAMのレコード狂時代vol.6 ~ドキュメント・レコードの魅力とは?~

WRITER
CHINTAM

今回は音楽的でありながら、『耳で聞くドキュメントモノ』のレコードに焦点を当ててみたいと思います。『ドキュメントモノ』というと、幅広く色々なジャンルの“モノ”が存在する訳です。子供や動物の成長の記録、HOW TO、説法、演奏関連、劇団、夜の営み系、エロ、etc・・・と、挙げればキリが無い位に存在します。
「何でこんなのが」「今だったら完璧にアウトだろうな」的なモノから、ピー音が連発するワードが満載なヤツなど本当に笑ってしまう程です。

そんな『ドキュメントモノ』の中でも、最近のお気に入りのヤツを1枚。今回紹介するのは、1971年9月にリリースされた“FEELING RECORD / KISS IN”というレコードです。ここでは『キス』では無く『キッス』です(笑)。
『キッスの意味合い』『キッスの習慣』『キッスは何故必要なのか?』など、キッス学的な事を永遠と語り尽くすという『エリのキッス学』から幕を開けます。バックで流れるBGMが想像通り清々しいイージー・リスニング的な、わかり易く甘酸っぱい楽曲です。

また『キッスのテクニックI & II』は、イケてるお姉さま方を数人交えて、ディスカッション的に経験したテクニックを「あーだ、こーだ、ワイワイ、ガヤガヤ」と永遠に語り尽くすという内容です。
「あのテクは要らないわね」だとか「自信を持ってやってるんだろうけど、下手糞だよね」と、やたら『ナウい』『トッポイ』など、今では死語となっているワードを連発しながら男心を滅多切りに切りまくる超DOPEな座談会モノで、バックで流れるBGMが実験音楽的なニュアンスから猛烈にサイケなグルーヴを押し出したモノや、ファンキーなSWAMPのような楽曲が展開されます。キッスを語り合う座談会のBGMには全くハマらないのですが、超絶格好良いFUNKY INST.楽曲満載で、トークが被らないパートも満載なのでDJ PLAYでも問題ない代物。勿論サンプリング的にも○。

最後に『キッスのT.P.O.』は、キッスをするにあたってのマナー的な作法を延々とご教授頂けるHOW TO系の極みであります。よくラジオ小説など布団に入り目を閉じ、ヘッドフォンで聴くとその情景が頭の中で浮かび、読むよりも頭に入りわかり易いですよね? そんな感じで是非とも聴き入って頂きたいというか(笑) 。ここではJET STREAM系のBGMでフィニッシュな感じです。

このように、本や雑誌で読めば良い感じで済まされる内容でも、当時はラジオやレコードが主流という事もあり、自然と何でもレコードで展開するのが普通の流れだったのでしょう。この手のレコードはマニアも多く、私もまだまだ発展途上な感じで地道に掘っていますが、長年探していた子供の変声期について何年も追いかけたドキュメント・レコードを、金額で悩んでいるうちに先日入れ違いで買い逃してしまい絶賛悶絶中です。また縁があると信じて日々探して行きたいと思っています。ドキュメント・レコードは本当に格好良い音楽が眠っていますので、是非とも要チェックですよ!!

内ジャケに味覚キス占いというのがありますので、皆さんも占ってみては?因みに私は『内気型』でした。

CHINTAM(DJ)

CHINTAM(DJ)
DAYJAM CREW所属。オール・ミックスのDJ / レコードバイヤーとして活動中。Soul View Records、Turtles Records、Spice Records、HMV record shopのバイヤーを経て現在はBLOW UPを主宰。洋楽だけに留まらず、新旧問わず和モノを中心に良質な音源を紹介し、アナログ盤の再発・企画などのディレクションなども行っている。また2015年4月にリットーミュージックより発刊されたJapanese Groove Disc Guide「和モノA to Z」の監修・執筆を担当。同書においては現在VICTOR音源で連動シリーズを展開中。

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