DJ CHINTAMのレコード狂時代vol.5 ~お抱えBANDの格好良さ・軍隊BAND編~

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CHINTAM

今回はお抱えBANDに焦点を当ててみたいと思います。

俗に『お抱えモノ』と言うと非常にさまざまなお抱え(笑)が有ります。学校、企業、劇団、自衛隊、etc・・・、上げ出すと切りの無い感じで、海外ではローカルのスーパーマーケットなどの珍レコードなども有り、探し出すと非常に病みつきになるカテゴリーの一つだと思います。

そんな中でも今回取り上げてみるのはアメリカの軍物のレコードです。日本でも自衛隊関連のレコードは目にしますが、アメリカの軍物関連のレコードは、まぁ本当に沢山存在します。アメリカ50州の各都市の軍関連施設で結成されたBAND(配置された施設全部に各BANDが存在するかは解りませんが、)、俗に言う同好会やクラブ的なBANDから、重要式典などでも演奏するレベルの団体など、さまざま。

今回紹介するレコードはクラブや同好会的に近い感じのお抱えBANDではないかと思います。こういうのは大体JAZZ BANDやSOUL BANDで、往年のスタンダードな楽曲やBIG BAND、SOULの大名曲のカヴァーやオリジナル楽曲まで振り幅も非常に広く、演奏能力の高いモノから低いものまでさまざまでとにかく面白いのです。一般的なアーティストより上手かったり、格好良かったり、メジャーデビューしても良いのでは?的なレベルのモノまであるので聴き応えもあり、非常に面白く趣深いのです。

本日は、昔からRARE GROOVE関連の名盤として人気な定番レコードを紹介してみたいと思います。これらの軍物関連は一般流通などは無く、あくまでも軍コミュニティーだけに配られたレコードというのも面白く、全てNOT FOR SALE / PROMO ONLYと記載されているものばかりです。

『UNITED STATES NAVY PORT AUTHORITY SOUL BAND / TOGETHER』(74年)

こちらはWASHINGTON D.C.の海軍BAND。US NAVY関連では非常に人気のある1枚でJAZZ~SOULまで幅広く展開する内容が素晴らしい。中でもDEODATO の『SUPER STRUT』は秀逸過ぎる好カヴァーでRARE GROOVE CLASSICSとしてもお馴染み。他にもDONNY HATHAWAYのカヴァーなども収録。

『THE NAVY / PORT AUTHORITY』(71年)

こちらもWASHINGTON D.C.のクレジットなのですが、上記のUNITED STATES NAVY PORT AUTHORITY SOUL BANDとは違うのかな?こちらは71年と年代が早いので、もしかすると同じ流れを汲んだBANDかもしれません。(昔、このレコードを買い付ける時にディーラーがそんな事を熱く語っていた様な…)
このレコードは、1枚目に紹介したUNITED STATES NAVY PORT AUTHORITY SOUL BANDが、一般的に発掘される以前に、RARE GROOVE MOVEMENTの中で、US NAVY関連の人気アルバムとして注目されていた代表的な1枚です。JAZZを中心とした構成で、BIG BAND色の強い内容。中でも『U.F.O.』という楽曲がスウィンギンです。重厚なBRASSが絡んだ疾走感のあるファンキーなアレンジで素晴らしい人気楽曲です。

『UNITED STATES AIR FORCE ACADEMY FALCONAIRES / SAME』(74年)

こちらはコロラド州のUS空軍になるための訓練校在籍のBANDでしょうか? こちらもカヴァーを多数収録した根強い人気の定番モノのアルバムで、DRUM BREAK人気楽曲、DENNIS COFFEYの『TAURUS』のカヴァーを始め、IDES OF MARCHの『VEHICLE』のカヴァーなど、FUNK寄りの人気楽曲が多く、GOSTFAITH KILLERもサンプリングしたりとお馴染みの最高な1枚。(このBANDは他にも数枚リリースしています。)

今回紹介した軍物レコードは他にもまだまだ相当な枚数があります。また、世に出てない最高な内容の盤も必ず存在していると思いますし、リーズナブルに購入出来る盤も多数あります。お抱えBANDモノの形態も様々ありますが、中古レコードを探す際に、この様なレコードを一つジャンルとして色々探してみると素晴らしい出会いがあるかもしれませんね。是非とも参考までに。

CHINTAM(DJ)

CHINTAM(DJ)
DAYJAM CREW所属。オール・ミックスのDJ / レコードバイヤーとして活動中。Soul View Records、Turtles Records、Spice Records、HMV record shopのバイヤーを経て現在はBLOW UPを主宰。洋楽だけに留まらず、新旧問わず和モノを中心に良質な音源を紹介し、アナログ盤の再発・企画などのディレクションなども行っている。また2015年4月にリットーミュージックより発刊されたJapanese Groove Disc Guide「和モノA to Z」の監修・執筆を担当。同書においては現在VICTOR音源で連動シリーズを展開中。

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