DJ CHINTAMのレコード狂時代vol.1 ~サウンド・チェック1&2♪~

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CHINTAM

昨今、国内外問わずに盛り上がりを見せる『和物』と言われる音源ですが、今回は「オーディオチェック」「サウンドチェック」モノと呼ばれるレコードの話を少ししてみようかと思います。

■そもそも「サウンドチェック」「オーディオチェック」モノとはどんなレコードか?

形態としては7インチ、12インチ、LP、カセットテープ、ソノシートとおおよそ通常の形で存在しており、これは70年代にオーディオが流行り出した頃、コンポなどを購入した際に付属品として付いてきていたようです。またレコード店や楽器店でもサウンドチェック、オーディオチェック用として制作されたレコードが販売されていました。

この様なレコードは有名なジャズ・アーティストや凄腕のスタジオミュージシャン、人気の楽団、レコードレーベルお抱えのバンドなど様々なミュージシャンによって録音されているのですが、既存のアーティストの楽曲だけで構成されたコンピレーションに近いモノが多く、一般的な需要はあまりありません。また、スピーカーを設定する際の調整の説明をする「喋り」だけのレコードも多く存在します。

また、純粋にスピーカーの左右のバランスや位相特性、周波数などのチェックのためにテスト信号だけを収録しているような盤も多く存在します。

■なぜ今、国内外問わず人気なのか?

通常のアーティストモノのレコードでは無く、あくまでもサウンドチェック、オーディオチェック用でプレスされている為に、枚数がアーティストモノより少ない事が理由の一つではないかと思われます。
皆が黙々とDIGして追い求めるタイプの物はアレンジが全く違ったり、ファンキーにカバー・アレンジされていたり、DRUM BREAKが収録されていたり、サンプリングでチョイス出来そうなGROOVEが潜んでいたりする盤で、多くのディガーを虜にしています。

「喋り」のレコードについては、美味しいところだけをピックしてサンプリングしたり、和モノのMIXを制作したりする時にとても重宝します。こいつの中から美味しい部分をピックするのには時間と忍耐が本当に必要でなかなか根気のいる作業ですが、コレも使い方によっては最高なGROOVEを作りだすモノとして人気が高く、言葉遊び的なレコードとして捉えられています。

■まだまだみんなの知らない盤がある・・・ はず。

これらのレコードを集めていると、『和物』が流行する前の海外のSOUND LIBRARYの盛り上がりに近いというか、もはや同じノリではないかとも感じてしまいます。これは『和物』が流行りではなくきちんとレコード、DJ文化でも成立した事を示すものではないかと感じたり・・・ 本当に良い流れだなと思います。

この手のレコードはレーベルやメーカーでの企画でシリーズ化されていたり、単体の企画モノで終わったりと様々で、当時のDJ(ディスクジョッキー)との企画モノ、ラジオ番組、CMとのタイアップしたサウンドチェック、オーディオチェックモノも存在しています。
まだまだ日の目を浴びていないタイトルも数多く存在してるんだろうなとまだ見ぬ盤に想いを馳せながら、黙々と『和物』のDIGは続くのである….。まだ手にした事のない方は是非とも一度はこの手のレコードにも耳を傾けてみて下さいね♪

CHINTAM(DJ)

CHINTAM(DJ)
DAYJAM CREW所属。オール・ミックスのDJ / レコードバイヤーとして活動中。Soul View Records、Turtles Records、Spice Records、HMV record shopのバイヤーを経て現在はBLOW UPを主宰。洋楽だけに留まらず、新旧問わず和モノを中心に良質な音源を紹介し、アナログ盤の再発・企画などのディレクションなども行っている。また2015年4月にリットーミュージックより発刊されたJapanese Groove Disc Guide「和モノA to Z」の監修・執筆を担当。同書においては現在VICTOR音源で連動シリーズを展開中。

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